7月15日午後、仁川(インチョン) 国際空港。

この日、空港外区域では数多くのファンが集った。その場は、EXOの出国現場。日本・大阪で開かれるSMTOWNコンサートに参加するために出国する彼らを待っていたEXOのファンはこの日、とてもではないが見ていられない様子で、空港を利用する多くの利用客の眉をひそめさせた。

アイドルファンの“マナー違反”は、EXOファンに限ったことではなく、また昨日今日の話ではない。アーティストのコンサート会場で互いに応援する歌手が違うという理由で、乱暴な悪口を言い合い喧嘩になり、また何の関係もない放送局のリポーターの車両を破損することもあった。近年アイドルファンの意識が向上し、正しい応援文化が根付いている部分もあるが、この日見せたファンの姿は、この目を疑うほどに危険なものだった。

EXOの車両が向かい側の車線に停車すると、待機していたファンたちが一斉に道路上を走って行く。EXOのメンバーが出口を変えると、すぐに数多くのファンが再び道路上を疾走し、車両の通行を防ぎ、危険な場面へと変化した。

自身が好きな歌手を少しでも近くで見たいというファン心理を理解することができないわけではないが、道路を占拠して車両の通行を邪魔し、空港利用客に迷惑をかけるファンの姿は、どこの誰にも理解されることはないだろう。

この日はYG ENTERTAINMENTのiKONも空港を利用して出国したが、iKONのファンも彼らを近くで見ようと出入口を防ぎ、空港利用客の通行を邪魔し、現場を修羅場にした。EXO側では警護員を配置してファンを最大限に配慮しようとしたが、iKONは警護員を同行しなかったため、より一層混乱が深刻化した。