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大会直前に戻ってきた日大藤沢CB國分唯央が注目エース封じ。準決勝、「楽しみ」な旧友対決も止めて勝つ

ゲキサカ / 2023年8月3日 9時17分

日大藤沢高CB國分唯央(3年=横浜FCジュニアユース戸塚出身、右)が市立船橋高の注目FW郡司璃来の抜け出しを阻止

[8.2 インハイ準々決勝 日大藤沢高 1-0 市立船橋高 カムイの杜公園多目的運動広場B]

 日大藤沢高(神奈川)は、市立船橋高(千葉)戦の先発11人中10人がJリーグクラブのアカデミー出身。自力のある選手が多く、特に最終ラインではU-17日本高校選抜候補のCB宮崎達也(3年=FC東京U-15深川出身)や高卒プロ入りの可能性がある左SB尾野優日(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)が注目を集めている。その中で怪我に苦しんできたCB國分唯央(3年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)が、彼ら以上とも言えるようなパフォーマンス。1-0での勝利に大きく貢献した。

 この日、國分は市立船橋の注目FW郡司璃来(3年)とマッチアップするシーンが増えていたが、縦への動きを封じるなど存在感のある動き。前日のミーティング後は、ひたすら郡司のプレー動画をチェックしていたという。そして、巧みに相手の前に身体を入れるなど、見事に相手エースを止めていた。

「自分、癖見抜くのとか得意なので。(郡司は)縦だなと」。圧倒的なボールコントロールを見せる郡司に起点を作られ、前半には一度抜け出されるシーンもあったが、宮崎のカバーリングに助けられた。

 また、國分は右SB坂口康生(3年=FC東京U-15深川出身)とともに、相手のストロングポイントである左サイドからの攻撃を警戒。ラストパスに身体を投げ出してクリアしたほか、決定的なシュートをブロックして見せた。

 1-0での勝利に「市船はプレミアでも点を取っていて、今年の攻撃陣も凄いと言われている中で完封できた。チームとしても、個人としてもこれだけできたのは良かった」と笑顔。選手たちに「(米子北高に快勝した)一昨日の自分に負けるのだけは止めよう」と求めていた佐藤輝勝監督も國分のプレーを称賛する。

「やっと戻って来てくれて、フィードも、ヘディングも、(ボールの)動かしも強い中でやっぱりこの大会からやれることを増やして自信をつけたし、本当にきょうは良く止めましたね。自分で寝る前に(相手FW郡司の)動画を見て、特長を見極めてやったと言っていたので、そういうことも怖がらず向き合って、ちゃんと相手を知り、自分を知って、どう対処するかをやってくれたので、本当に米子北の國分唯央よりきょうの國分唯央がさらにそういう意味で凄かったですね」

 國分は、昨夏のフェスティバルで両足の第五中足骨を骨折する大怪我。同年度冬の選手権は全国大会初戦で途中出場し、新チーム始動時から先発として負け無しのチームを支えていた。だが、3月に右第五中足骨を再骨折して離脱。インターハイの3週間前にようやく復帰を果たしたばかりだ。まだ痛み止めを服用しながらのプレーだが、「(自分の離脱で迷惑をかけ、)みんなが全国に連れて来てくれたので、ここで絶対に結果を残してという感じだった」。気持ちの込もった動きを続け、躍進の原動力になっている。

 準決勝は楽しみにしていた対戦が実現する。明秀日立高(茨城)の前線の柱であるFW石橋鞘(3年)は、白根SC(神奈川)時代のチームメート。この日の試合前、「やれたら良いね」と言葉をかわしたという2人が、ともに準々決勝を勝ち抜き、ファイナルへの切符を懸けて戦うことになった。

 準々決勝後には、「楽しみだね」と会話。石橋はV候補・静岡学園高(静岡)との初戦で1ゴール1アシストの活躍を見せており、怖い存在だ。それでも國分は、この3年間で成長したという守備力で相手のキーマンを止め、日大藤沢の仲間たちと決勝進出を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2023

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