【2024年1月24日更新】日本でも徐々に広がってきたイースター。このイベントはイエス・キリストの復活を祝う祭で、日本名は「復活祭」。キリト教ではクリスマスと並ぶ重要な行事です。イースターでよく見かける卵やウサギは、生命や復活、繁栄の象徴。おうちでもカラフルなイースターエッグを飾って、卵料理を味わうイースターパーティーを楽しんでみませんか?


2024年は3月31日(日)がイースターです。イースターの由来や卵やウサギがモチーフになっている理由、イースターパーティーの楽しみ方を、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。



イースターとは?





イースターの日本語訳は「復活祭」。十字架にかけられて処刑されたイエス・キリストが3日目に復活したことを記念する祝祭で、キリスト教においてはクリスマスと並ぶ重要な行事です。



イースター(Easter)の名称は、春の女神エオストレ(Eoster)や春の月エオストレモナト(Eostremonat)に由来するといわれ、春の祭りとキリスト復活のイメージが結びついたと考えられています。ちなみに、春の女神は太陽とともにやってくるため、太陽が昇る東を「イースト(East)」と呼ぶようになったそう。イースターは、キリストの復活と春の到来を祝うお祭りなのです。



イースターは「春分の日以降、最初の満月の日の次に来る日曜日」に祝うため、以下のように毎年日付が大きく変わります。




  • 2024年3月31日(日)


  • 2025年4月20日(日)


  • 2026年4月5日(日)



※上記はカトリックやプロテスタントなど西方教会の日付。東方教会ではユリウス暦を基とするため、日付が異なります。



おうちでイースターを楽しもう



クリスマスやバレンタイン、ハロウィンに続き、日本でも徐々に広がりつつあるイースター。テーマパークなどのイースターイベントが人気ですが、自宅でイースターパーティーを楽しむ方もいます。



卵やウサギで部屋をデコレーション





イースターのモチーフと言えば、カラフルな卵の「イースターエッグ」や、ウサギの「イースターバニー」。新しい命が生まれ出てくる卵は、生命や復活の象徴。ウサギは多産であるため、繁栄や豊穣の象徴とされています。 



部屋のデコレーションアイテムは、100円ショップや雑貨店をチェック。イースターエッグ作りは、生卵に小さな穴を空けて中身を抜いてからペイントするか、卵をゆでてから食紅で染める方法が一般的。もっと手軽に楽しむなら、シールやマスキングテープを貼るだけでもいいですね。できあがったイースターエッグはかごや紙製の卵入れに入れて、ウサギの飾りも添えると雰囲気がでますよ。


定番の卵料理は「デビルエッグ」





イースターの定番料理といえば「デビルエッグ」が有名。ゆで卵を半分に切って黄身を取り出し、マヨネーズやマスタード、パプリカパウダーなどで好みの味付けをして、白身に詰めるだけの簡単レシピです。デビル(devile・悪魔)という名は、ピリッとした味付けから来ているそう。見た目もかわいく、簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。



監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。
http://wa-bunka.com/



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