瀬戸大橋35年&駅弁の日30年! 岡山の「おにぎり駅弁」は?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

えびめしとたこ飯のおにぎり弁当

画像を見る(全6枚) えびめしとたこ飯のおにぎり弁当

青函トンネルと瀬戸大橋ができて、“一本列島”のキャッチフレーズが謳われた昭和63(1988)年春のダイヤ改正から35年。鉄道連絡船が運航された時代を知らない世代も、多くなっています。瀬戸大橋線(岡山~高松間の愛称)が開業した4月10日は、のちに「駅弁の日」となりました。今回は、岡山駅の駅弁の日30周年を記念したおにぎり駅弁をいただきました。

8000系電車・特急「しおかぜ」、本四備讃線(瀬戸大橋線)・児島~宇多津間

8000系電車・特急「しおかぜ」、本四備讃線(瀬戸大橋線)・児島~宇多津間

駅弁の日30周年! 「おにぎり駅弁」特集

特急「しおかぜ」が瀬戸大橋を渡っていきます。瀬戸大橋は昭和63(1988)年4月10日に開通、本四備讃線もこれに合わせて全線開業しました。現在は、高松発着の快速「マリンライナー」、松山発着の特急「しおかぜ」、高知発着の特急「南風」、徳島発着の特急「うずしお」、寝台特急「サンライズ瀬戸」と貨物列車が、毎日、瀬戸大橋を行き交います。開業35年の今年(2023年)は年末まで四国の35駅でデジタルスタンプラリーが開催されています。

えびめしとたこ飯のおにぎり弁当

えびめしとたこ飯のおにぎり弁当

瀬戸大橋の開業から5年後の平成5(1993)年、4月10日は「駅弁の日」となりました。制定した日本鉄道構内営業中央会に加盟している駅弁業者の、全国26社が参加し、開催されている「駅弁の日」30周年を記念した「おにぎり駅弁」企画。岡山駅弁を手掛ける三好野本店では「えびめしとたこ飯のおにぎり弁当」(780円)を、5月10日までの予定で製造、販売しています。

えびめしとたこ飯のおにぎり弁当

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【おしながき】
・えびめしおにぎり 薄焼き玉子
・たこめしおにぎり 海苔
・海老フライ タルタルソース
・煮物(椎茸、人参、いんげん)
・紅生姜
・きびだんご

えびめしとたこ飯のおにぎり弁当

えびめしとたこ飯のおにぎり弁当

岡山のご当地洋食「えびめし」のおにぎりと瀬戸内にちなんだ海の幸・たこ飯のおにぎり、2つの味が楽しめるおにぎり駅弁です。岡山のえびめしは、カラメルソースとケチャップを合わせたものにスパイスをきかせたソースを使ったユニークな味わいが特徴。海老のプリプリした食感が一層、食欲をそそります。小さな海老フライに煮物、デザートのきび団子も付いてお得感もいっぱいです。駅弁カードでは、もちろん瀬戸大橋が紹介されています。

213系電車・普通列車、伯備線・井倉~方谷間

213系電車・普通列車、伯備線・井倉~方谷間

国鉄からJRに変わる直前に登場、瀬戸大橋を渡る初代「マリンライナー」として活躍した213系電車は、いまも岡山エリアの普通列車として活躍しています。編成が短くなってリニューアルされ、ワンマン運転対応の車内になっていますが、2つドアのゆったりした座席は健在です。青函トンネルと瀬戸大橋が開業し、全国が鉄道で結ばれた熱気を知る方も、そうでない方も“最後の”国鉄生まれの車両で旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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