英語で「ぼったくり」ってどう言うの?ひったくりやスリなどの表現も

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「ぼったくりバー」や「海外でタクシー代をぼったくられた」など、今も昔も変わらずあらゆるところで起きている「ぼったくり」。

そんな「ぼったくり」という日本語を英語で表現する方法を、意外に知らないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「ぼったくり」の英語表現を解説。「ひったくり」や「スリ」、「カツアゲ」、「万引き」といった関連表現も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!

ぼったくりの英語表現

Rip-off

「ぼったくり」は一般的に「rip-off(発音:リップ オフ(繋げて読むと「リッポォフ」)」という単語が使われます。

同じ単語でも、

①ぼったくり

②ぼったくる

③パクリ

という3つの使い方ができるので、それぞれ見ていきましょう。

ぼったくり

「ぼったくり」という名詞は英語で「rip-off」。あまりにも高い金額を請求されたり、コストがかかったりする状況を意味します。

「rip」は「引き裂く」「off」は「離す」という意味です。2つの単語が組み合わさることで、適正な値段を引き裂いて不正に高く奪い取る、そんなニュアンスを感じ取れます。

なお、「〜はぼったくりである」と名詞として使うときは、単数であれば「a rip-off」のように不定冠詞(a)を付ける、複数であれば「rip-offs」のように複数形の「-s」を付けるのが一般的です。

What? 50,000 yen for 5 drinks? We have been here for only 2 hours though. What a rip-off!!

え?ドリンク5杯で5万円?ここには2時間しかいないんだけど。なんてぼったくりだ!

I was told that it would cost more than 100,000 yen to fix my car. I think that’s a rip-off.

車を直すのに10万円以上かかるだろうと言われました。ぼったくりだと思います。

ぼったくる

「ぼったくる」というアクションは英語で「rip off」

名詞「rip-off」のようにハイフンで1単語にした形ではなく、「rip」と「off」がそれぞれ1単語ずつ並ぶ句動詞です。

動詞の部分は「rip」なので、過去形は「ripped」、過去分詞も「ripped」「off」は動詞ではないので、時制に関わらず形は変わりません。

よくある使い方は以下の2パターン。

rip 人 off

人からぼったくる(能動態)

⇨文章の主語になるのは「ぼったくる側」

get ripped off

ぼったくられる(受動態)

⇨文章の主語になるのは「ぼったくられる側」

I knew that the taxi driver was trying to rip me off, so I ran away quickly.

タクシー運転手が私をぼったくろうとしていたのはわかっていたので、素早く逃げました。

I got ripped off when I took a tuk-tuk in Thailand. My friend told me that I paid too much.

タイでトゥクトゥクに乗ったときにぼったくられました。私の友達が払い過ぎだと教えてくれました。

パクリ

ぼったくりとはやや異なりますが、「パクリ」という言葉も名詞「rip-off」で表現できます。

例えば「この曲って〜のパクリだよね」のような、何かが著しく似ているもの、真似したようなものに対して使うのが一般的です。

「〜のパクリ」という表現をすることが多いので、単数であれば「a rip-off of 〜」、複数であれば「rip-offs of 〜」という形になります。

This logo is obviously a rip-off of a well-known outdoor brand.

このロゴは明らかによく知られているアウトドアブランドのパクリです。

This song sounds like a rip-off of a popular hit from last year. The melody and lyrics are almost the same.

この曲は昨年の人気ヒット曲のパクリに聞こえます。メロディーも歌詞もほとんど同じです。

関連表現

ここでは、「ぼったくり」に関連する表現として、以下4つを紹介していきます。

①ひったくり

②スリ

③カツアゲ

④万引き

ひったくり

「ひったくる」という動詞は英語で「snatch(発音:スナッチ)」と言います。突然現れて、素早く人の持ち物を奪い取る様を表現できます。

例えば、

主語 snatched A out of 人のhand.

主語は人の手からAをひったくった。

という表現ができます。

また、「get snatched」と受動態にすることで、「ひったくられた」という表現も可能です。

When I was walking on the street, a man suddenly showed up in front of me and snatched my bag.

通りを歩いていた時に、男が突然目の前に現れて、私のバッグをひったくりました。

When I was looking at my smartphone on the train, someone snatched it out of my hand and ran away.

電車でスマートフォンを見ていた時に、誰かがそれをひったくって逃げていきました。

My backpack got snatched when I was walking home at night. That was really scary.

夜、家に歩いていた時にリュックをひったくられました。本当に怖かったです。

スリ

「スリ」は英語で「pickpocket(発音:ピックポケット)」という単語がよく使われます。

「pick」は「掴む」「pocket」はそのまま「ポケット」で、2つが組み合わさることでポケットからスリをするアクションがイメージできるでしょう。

「pickpocket」は、名詞と動詞のいずれでも使えます。

名詞であれば「スリをする人」、動詞であれば「スリをする」というアクションです。動詞の場合、「get pickpocketed」と受動態にすることで、「スリにあった」という受け身表現が可能です。

I heard that there are a lot of pickpockets here. We should be careful all the time.

ここにはたくさんのスリがいると聞きました。私たちは常に気をつけていたほうが良さそうです。

Wait, I can’t find my smartphone! I guess I dropped it somewhere or I got pickpocketed.

待って、スマートフォンが見つかりません。どこかに落としたか、スリにあったんだと思います。

Someone told me that some people pickpocket with chopsticks. How do they do that?

誰かが言ってたんですが、箸を使ってスリをしている人がいるらしいです。どうやってやるんだろうか?

カツアゲ

「カツアゲする」は英語で「mug(発音:マグ)」。マグカップの「mug」と同じスペルですが、路上で襲って金品を奪う行為を意味するときにも使います。

自分がカツアゲされるという受け身の立場であれば、「get mugged」と受動態にすることで、「カツアゲにあう」という表現が可能です。

I don’t want to get mugged, so I always avoid places that are said to be unsafe.

カツアゲはされたくないので、安全ではないと言われている場所はいつも避けるようにしています。

I was about to get mugged when I was backpacking, but I had little money and nothing expensive then.

バックパッカーをやっていたときにカツアゲされそうになりましたが、その時はほとんどお金もなく高価なものも何も持っていませんでした。

万引き

「万引き」は英語で「shoplifting(発音:ショップリフティング)」。お店の商品をお金を払わずに、違法に持ち逃げする行為を意味します。

「万引きする」という動詞であれば「shoplift」、万引きをする人であれば「shoplifter」という単語を使います。

また「盗む」という意味であれば、「steel(発音:スティール)」という単語も使えるので、一緒に覚えておきましょう。

I found a man shoplifting in a drugstore. I caught him and called the police immediately.

ドラッグストアで万引きしている男を見つけました。彼を捕まえて即座に警察に通報しました。

We have installed cameras to prevent shoplifting in the store.

店内での万引きを防止するためにカメラを設置しました。

I noticed that some of our products got stolen. We must find the shoplifter.

私たちのいくつかの商品が盗まれていることに気がつきました。万引き犯を見つけなければなりません。

まとめ

今回は「ぼったくり」に関する英語表現を紹介していきました。日本国内・国外に限らず、あらゆるところでぼったくりにあう可能性はあるので、注意してくださいね。

記事で学んだ表現はぜひ、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」で練習してください。レッスン回数は無制限で受講し放題なので、たくさん英語を話していきましょう!

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