｢青い王冠｣として知られるケプレシュを被る、若き日のアメンホテプ3世（左）。エジプト、カイロのエジプト考古学博物館所蔵。ティイの像（右）は、夫が亡くなり、息子が王位を継承した後に作られた。ドイツ、ベルリンのエジプト博物館所蔵。 LEFT: ARALDO DE LUCA; RIGHT: BPK/SCALA, FLORENCE

アメンホテプ3世が造らせたルクソール神殿は、エジプト中で最も保存状態が良い神殿の1つだ。 FABRICE CATELOY/AGE FOTOSTOCK

行列の中央でそりに乗るアメンホテプ3世と王妃ティイ。第18王朝の神官アメンエミネトの墓より。 AKG/ALBUM

アメンホテプ3世のライオン狩りの様子を伝える記念スカラベ。英ロンドン、大英博物館所蔵。 RMN-GRAND PALAIS

アメンホテプ3世（中央）とティイが座り、2人の娘（右）が「ガラガラ」を鳴らす。第18王朝時代、カーネリアン石の板。 QUINTLOX/ALBUM

アメンホテプ3世がスフィンクスとして表現された陶磁器（ファイアンス焼き）。米ニューヨーク、メトロポリタン美術館所蔵。MET/BRIDGEMAN/ACI

墨を入れる容器にアメンホテプ3世とティイの名前が書かれている。仏パリ、ルーブル美術館所蔵。 CHRISTIAN DECAMPS/RMN-GRAND PALAIS

ティイの母、トゥヤのデスマスク。石膏で固められ金を施された絹から出来ている。元は白布で覆われていたが、時の経過によって黒ずみ、ほとんどが崩れ落ちた。ミイラはティイの父であるイウヤのものとともに王家の谷で発見された。両名とも50代か60代で亡くなったと考えられている。 NATIONAL GEOGRAPHIC

玉座に座り侍女から贈り物を受け取る王女スィトアムン（右）の様子が、木製の椅子に銀と金で描かれている。王家の谷にある王女の祖父母の墓から発見された。エジプト、カイロのエジプト考古学博物館所蔵。アメンホテプとティイの娘たちは、25年毎に行われた儀式においても重要な役割を果たしたと考えられている。 LEBRECHT MUSIC & ARTS/ALAMY

アメンホテプ3世が造らせたヌビア（今日のスーダン）のソレブにある神殿。彼が造らせた神殿の中で最南端のものだ。同じくヌビアのセデインガにも似たような神殿が建造され、王妃ティイに捧げられた。 PANTHER MEDIA GMBH/ALAMY/ACI

アマルナ文書。アメンホテプ3世とミタンニの王トゥシュラッタの間の往復文書だ。 BRITISH MUSEUM/SCALA, FLORENCE

王妃ティイが夫と共に権力を行使したことは、ティイの従者ケルエフの墓に彫られたレリーフからもわかる。王の隣にティイが座り、下にはエジプトが制圧した国の人々が彫られている。さらに、王妃の玉座の元には囚人が彫られ、ティイが夫と対等の立場で国を治めたことが強調されている。 ARALDO DE LUCA

アメンホテプはテーベの対岸になるナイル川の西岸に墓所兼神殿を造らせた。アメン神を称えるためのものだったと言われている。最近の調査によって、王が住んだマルカタの宮殿と同様、この神殿も大変立派なものだったことがわかった。 WATERCOLOR BY JEAN-CLAUDE GOLVIN. MUSÉE DÉPARTEMENTAL ARLES ANTIQUE. © ÉDITIONS ERRANCE