「標的の村」三上智恵の6年ぶり新作、沖縄・南西諸島の急速な軍事要塞化を伝える

ドキュメンタリー映画「戦雲 -いくさふむ-」が3月16日に公開決定。東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次上映される。

「標的の村」「沖縄スパイ戦史」の三上智恵が6年ぶりに監督を務めた本作は、2015年から沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島などを巡り取材を続けてきた三上による最新レポート。マスメディアがほぼ報じない沖縄・南西諸島の急速な軍事要塞化の現状とともに、かけがえのない島々の暮らしや祭りの様子が映し出される。

タイトルとなった言葉「戦雲」は、本作に出演している山里節子さんが「また戦雲が湧き出してくるよ、恐ろしくて眠れない」とうたった石垣島の抒情詩・とぅばらーまをもとに命名。三上の「島々で踏ん張る人々とともに、戦を告げる不穏な雲を吹き飛ばす力が湧き上がってくるような映画にしたい」という思いが込められた。なおYouTubeでは本作の特報が公開されている。

映画「戦雲 -いくさふむ-」特報

三上智恵 コメント

今からでも遅くはない。
共に目撃者になり、今という歴史を背負う当事者になってほしい。