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春(小堀杏奴 著、木下杢太郎 カバー画・挿画)

春(小堀杏奴 著、木下杢太郎 カバー画・挿画)
小堀杏奴(1909-1998)は森鴎外の次女。1931年に弟の類とともに渡欧、パリで洋画を学び、1934年に帰国。同年、画家小堀四郎と結婚。1936年に『晩年の父』を刊行、姉の森茉莉よりも早く自著を世に出しています。その作風は、姉とは異なり穏やかなものですが、内に秘めた強さも感じられます。

昭和22年に刊行された小説・随筆集。戦時中の喜怒哀楽、戦前の思い出を細やかに描いた随筆22編と、短篇小説7編が収められています。

戦後の紙不足の頃に出版された本で状態はよくありませんが、親交の深かった木下杢太郎の絵をカバー、本体表紙、扉ページに使用し、瀟洒に仕上げられています。写真4〜6枚目が、カバーをはずした本体の外観です。
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振りかえつてこの貧しい記録を見ると、今更に自分の無力が悲しまれるが、戦争は一面私に今迄になかつた苦しみに堪へる力を輿へて呉れたやうな氣もする。この苦しみを無駄にせず、私は貧しいなりに自分の道を、希望と勇氣をもつて、少しづつでも歩いてゆきたい。(「後記」より)

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:東京出版
□date of issue:1947年
□size:18.5x12.8cm
□page:277
□condition:経年なり・可 ヤケスレ汚れシミ傷み カバー背ヤケ破れ 背割れ・綴じ緩み(写真10枚目)

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
¥1,600

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