アクセスマップ

プジョー長崎

住所〒859-0401
長崎県諌早市多良見町化屋1870
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TEL0957-27-2233

営業時間10:00-18:00 

定休日毎週水曜日、第1・第3火曜日 (但し、年末年始・GW・お盆期間は定休日以外にもお休みを頂く場合がございます)

アクセス方法*多良見IC・長崎バイパス(多良見)を出て諌早方面へ車で約5分。
もしくは諌早ICから、長崎方面へ車で10分。
(国道34号線沿い)

*JR喜々津駅から国道長崎方面へ徒歩5分。

*慈恵病院バス停

スタッフブログ

ライオンの記憶 【 Peugeot 505 】

[2009/01/12]L'avis du lion.【ライオンの囁き】   Club PN
ライオンの記憶 【 Peugeot 505 】
【プジョー最後のRWDモデル。プジョー505】

Peugeot 505は、世界的なヒットとなった504の後継モデルとして1979年に発売されました。

504の基本構造そのまま採用し、一部の604のコンポーネンツを組み合わせてレベルアップを行いデビューさせたのです。


今回は、プジョー最後のRWD、後輪駆動である505をご紹介いたします。

505は、私が乗っていた(GTi)こともあり、力入ってます。笑)




○ Peugeot 505

505のデザインは、言わずとしれた「ピニン・ファリーナ」です。エクステリアとしては、504のデザインの面影があるフロントマスクをしています。しかし、リアのデザインが504は尻窄みに対し、505はボンネットから続くほぼまっすぐなラインで美しく纏められています。

全長も504より縦(+90mm)横(+40mm)大きくなり、全長×全幅×全高は、4580mm×1730mm×1450mmとなっています。ホイールベースは504と同じ。しかし、リアのセミトレーリングを604のものを採用した為に、トレッドが504より70mm広くなり、このお陰で後席は特に幅の面で504より広くなっています。また、、フロントシートも新設計となり、前後方向のスペースも拡大されていました。

エンジンはというと、504と同じ直列4気筒OHV1971cc(ガソリン)、PRV製(プジョー、ルノー、ボルボの共同開発)の直列4気筒SOHC1995cc(ガソリン)、それに504GLDで採用された直列4気筒OHV2304cc(ディーゼル)の3タイプがありました。このうち、PRV製は軽合金製4気筒SOHCで、唯一インジェクション(ボッシュkジェトロニック)を装備し、最高出力110HP/5250r.p.mで、最大トルクは17.0kg-m/4000r.p.mを発揮しています。このエンジンは、ルノー20TS、シトロエンCXアテナ/レフレクスにも採用されています。

505 STI インテリア各エンジンに組み合わされるミッションは、4MTもしくは3AT(1995ccエンジンの5MT/3ATを除く)でした。5MTは504クーペV6と604TIに装着されていた自社製のもの。3ATは全てZF製でした。

足回りはというと、504と同じ四輪独立懸架。フロントは、マクファーソン・ストラット。リアは、604のものを流用したセミトレーリング・アームを採用しています。ダンパーはもちろん!プジョーの自社製でした。

グレードはと言うと、1971ccエンジンは「GR」「SR」、1995ccエンジンは「TI」「STI」、ディーゼルエンジンには「GRD」「SRD」がそれぞれ設定されていました。Sが頭についてるのは、パワステ、電動SR、パワーウィンドー、ティンテッドガラス、パワードアロックなどが装備されています。高級バージョンなんでしょうか(笑)。また、デビューの翌年('80)には、ディーゼル・ターボが追加されています。SR、STI並みの装備を持ち、604ディーゼル・ターボで採用された4気筒OHV2304cc(80HP)を搭載しており、5MTもしくは3ATの設定でした。
ライオンの記憶 【 Peugeot 505 】
ベルリーヌ・モデルしかなかった505ですが、ブレークが'82年にデビューします。

ホイルベースを155mm延長(2895mm)し、全長を4900mmとしました。同じボディを用いた8人乗りのファミリアールも同時に用意しています。(今で言うと308SWでしょうかね)

これに搭載されたエンジンは2ℓで82HP、96HPを発生する2種類のガソリンエンジンもしくは、シトロエン製の2.5ℓディーゼルエンジンの3種類でした。さらに、この年にプジョー初のガソリン・ターボ車として、505ターボ・インジェクションが加えられています。搭載されたエンジンは、ボッシュLジェトロニックとギャレット製のターボチャージャーを組み合わせた2155cc。最高出力15HP/5200r.p.m、最大トルク24.0kg-m/3000r.p.mを発揮しています。こ505ターボは、最高速度200km/hをマークし、195/60R15のタイヤと6.0J×15のアルミホイール、そして、小さなリアスポイラーがつけられていました。

そして'84年には、PRV製の新型エンジンである直列4気筒SOHC2165ccエンジンを搭載するGTIが登場しています。ボッシュLジェトロニックが組み合わされているこのエンジンは、130HP/5750r.p.m、19.2kg-m/4250r.p.mを発生しています。タイヤはミシュランが新開発したTRXの190/65HR390を装着。ドア・トリムのブラックアウト化やリア・スポイラーの装備、ルーフの前中央に移されたアンテナなどがこのGTIの特徴でしょうか。このモデルの投入で、505は、さらにスポーティー化が推し進められたと言えるでしょう。

そして、'86年のパリ・サロンでは、PRV製V型6気筒2849ccエンジンを搭載した505V6が登場しています。それと同時にターボ・インジェクションは180HPになっています。また、重量が増したエンジンの為、フロントサスペンションのアライメントは変更され、パワーステアリングは車速感応式へ、フロントブレーキがベンチレーテッドの4輪ディスク、ABSを標準装備にするなど(プジョーでは初の試み)、各部にレベルアップが施されています。ミッションは、5MTと4ATの2タイプが用意されています。
ライオンの記憶 【 Peugeot 505 】
【日本でのプジョー505】

日本では、1981年に505が導入されています。当初に輸入されたのは、「TI」と「STI」の2タイプでした。エンジンは排ガスを考え、PRV製ではなく、旧い4気筒SOHCの圧縮比を下げた北米輸出仕様車をベースにし、右ハンドルの英国仕様のボディーが組み合わされ日本専用モデルとして造られていました。また、ミッションは正規輸入された物はATのみの導入となっていたのです。

当時、西武自動車販売が取り扱っており、価格は、「TI」が413万円。「STI」が453万円となっていました。

505 GTI カタログその後は、GTIの導入。まずTI、「GTI」の導入に伴い、STIが姿を消していきました。このGTIは、排ガス規制にクリアする為に三元触媒などが装備された意外は、本国仕様そのままで日本に導入されています。ですので、このGTIは左ハンドルなのです。価格はと言うと、485万円となっています。このGTIは、'87年から、4ATとダッシュボード、リアコンビネーションなどが変更されています。また、'87年のこの年には505V6が輸入されています。ちなみにV6は5HPだけパワーダウンしているようです。このV6の価格は、当時518万円だったそうです。今よりかなり高価だったといえますね。




505 GTI 後期型インテリア

そして、505の生産は'90年に終了となりました。次にこの505の後を継ぐのが605と言えるでしょう。この605は当時の大型車には珍しい?FWDが採用されており、実質的にもこの505シリーズが、プジョー最後のRWDモデルと言うことになるのです。