世界にはたくさんのクリスマスソングがあります。
よく耳にするもので言えば
“ジングルベル” や “ホワイトクリスマス” などのポピュラーソング、
“きよしこの夜” や “あめには栄え” などミサ曲由来のもの、
ポップソングではワム!の『ラストクリスマス』やマライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』などが有名ですね。
▼こちらの記事では定番のクリスマスソングについて書いています。
ここでは、そんな王道アーティスト以外の
もっとクリスマスソングを聞きたい方向けに
あまり耳にしないけれど良質なクリスマスソングについてご紹介します。
曲は知っていたとしても、アレンジや歌い手が変わるだけで曲の表情もぐっと変わるもの。
ぜひ、これまでとはまた一味違ったクリスマスソングの魅力を楽しんでいただければと思います。
- おすすめの上質なクリスマスソング
- Angels We Have Heard On High - Aletha Franklin
- Don't Save It All for Christmas - Celine Dion
- Oh Holy Night - Home Town
- Grown-Up Christmas List - Amy Grant
- Mary, Did You Know?‐ Pentatonix
- Same Old Lang Syne ‐ Dan Fogelberg
- Someday At Christmas - Stevie Wonder,Andra Day
- Snowbound - Genesis
- We Three Kings - Ella Fitzgerald
- あとがき
おすすめの上質なクリスマスソング
Angels We Have Heard On High - Aletha Franklin
2009年にリリースされたソウルの女王 Aletha Franklin アレサ・フランクリン によるクリスマスアルバム『This Christmas Aretha』。
アルバム一曲目に収録されているのが、何ともしてやられた感。
さっそくイントロで澄みきった荘厳さに心が奪われてしまいます。
長く偉大なキャリアのなかで満を持して制作された渾身のクリスマスアルバム。
アレサの歌唱はもちろんのこと、間奏のアレンジなど細かな部分まで上質なクリスマスサウンドが楽しめることができ、さすがとしか言いようのない一枚です。
Don't Save It All for Christmas - Celine Dion
2009年リリース。
収録曲ではアンドレア・ボチェッリとデュエットした『Prayer』が有名ですが、全体を見ても捨て曲なしの名盤です。
アルバムのほとんどの曲をデイビット・フォスターがプロデュースしていますが、この曲はセリーヌとの仕事でお馴染みのリック・ウェイクが担当。
参考:These Are Special Times | CelineDion.com
この曲で歌われる
“クリスマスまで待たないで(そうしたいと思うときに愛を伝えて)”
というメッセージは、「愛を伝え合う」というクリスマスの本質について改めて考えさせられます。
Oh Holy Night - Home Town
アイルランド出身のヴォーカルバンド Home Town。
2016年に解散してしまいましたが、一時は One Direction の後を追うユニットの一つとして北欧や南米で人気がありました。
繊細なハーモニーに定評があり、こちらの曲でも贅沢な6声を堪能できます。アレンジも荘厳でありながら嫌らしくなく、とても聞きやすい一曲。
ほとんどのメンバーが芸能界から離れた今も、Brendan Murray ブレンダン・マリーは歌手として活動を続けており、その美声も健在です。
Grown-Up Christmas List - Amy Grant
近年ではケリー・クラークソンがアメリカンアイドルで歌ったことでも有名なこの曲。
始まりは、ナタリー・コールがディビッド・フォスターのアルバムに収録するため録音したバージョンで、
こちらの世間に広く知られた Amy Grant エイミー・グラント バージョンも2番目のカバーになります。
「Age to Age」をはじめ、クリスチャンミュージック界では異例のヒットを記録した大御所エイミー・グラント。
ここでは朴訥とした中にもしっかりとした芯を感じる、クリスチャンミュージックの真髄のような歌唱が聴けます。
派手さはないものの、まるで心に聞き手の感情が染みわたっていくような名カバーです。
Mary, Did You Know?‐ Pentatonix
初めて耳にしたとき「こういうのが聴きたかったんだよ!」と思わず前のめりになってしまった曲。
Pentatonix 初のクリスマスアルバム『That's Christmas To Me』に収録。
オリジナルはマイケル・イングリッシュのデビューアルバムで1991年にリリースされました。
その後、ケニー・ロジャースやシーロ・グリーンなどジャンルを超えて幅広く歌われ、現代のクリスチャンソングとして知られるように。
聞きやすいアカペラポップで聖書に沿ったしっかりとしたメッセージをアレンジし歌い上げたことは、Pentatonix のキャリアのなかでも非常に大きなことだったと勝手に思っています。
ちなみに期間限定で東京タワーとコラボもしている模様。
ソニーから現地のプレイリストも公開されているのでPENTATONIX好きな方はぜひ♡
Same Old Lang Syne ‐ Dan Fogelberg
Dan Fogelberg ダン・フォーゲルバーク はアメリカの著名なシンガーソングライター。
優しく温もりのある歌詞、そして切なく感傷的な世界観で『Longer』や『バンドリーダーの贈り物』など素晴らしいヒット曲を生み出しました。
この曲も恋人との切ない別れについて歌われていて、
最後の「雪は雨に変わっていた…」という一節で、主人公の見る情景や思い出、現実の時の流れなどが表現され、聞き手の感傷を誘います。
現在はホリディソングと聞いて筆頭にあがる曲ではありませんが、間違いなくクリスマスソングとして歴史的名曲なので多くの方に聞いて頂きたいです。
Someday At Christmas - Stevie Wonder,Andra Day
Stevie Wonder スティービー・ワンダーが1967年にリリースした名曲
『Someday At Christmasstmas』を
Andra Day アンドラ・ディ とデュエット。
スティービー・ワンダー好きの方には大変申し訳ないのですが、この曲はアンドラ・ディとの相性が良すぎます。
庶民的な素朴さと母のような包容力で歌われるこの曲は、(歌詞の上で指摘されている)男たちに
“もう戦争なんかしなくていいのよ”
と、両手を広げて諭しているように聞こえます。
ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」とはまた違った “平和を歌うクリスマスソング” として何度も聞きたい名曲です。
▼数年前にこの曲でアリシア・キースと共演したライブは鳥肌ものでした。
平和を願う自分たちの曲でコラボアレンジされていて、両者アーティストとしての実力や相性も突き抜けて素晴らしかった。
互いの歌唱に心からうっとりしたり相手へのリスペクトが止まらない、本人たちも周りも幸せに浸った贅沢な時間でした。
Snowbound - Genesis
プログレバンドでシーズンを意識したサウンド作りという曲は少ないので、それだけでもこの時期に聞く価値はあります。
Phil Collinsフィル・コリンズ を中心としたイギリスのロックバンド Genesis より Snowbound(銀世界) です。
1978年に発売された『And Then There Were Three…』収録。
アルバムタイトル通りギターのスティーヴ・ハケット脱退後、このアルバムからジェネシスは3人体制となりました。
美しい銀世界をイメージしたバンド曲を挟むだけで、クリスマスソングの幅も広がりますね。
ほかにもクリスマスロックが聴きたい方にはこんなプレイリストもあります。
We Three Kings - Ella Fitzgerald
ジャズ・ソウルシンガーの第一人者 Ella Fitzgerald エラ・フィッツジェラルド が歌う『We Three King』。
日本ではそこまで馴染みのある曲ではありませんが、19世紀のクリスマスキャロルとして有名な曲です。
新約聖書に登場する東方の三賢者メルキオール、バルタザール、カスパールがキリスト生誕を祝うためにはせ参じる様子が歌われています。
ミサではしずしずと歌われますが、エラ版ではディープなジャズ要素をふんだんに使い、非常にいぶし銀な曲に仕上げています。
カフェタイムに流れていても違和感のないアレンジで、クリスマスキャロルのなかでも特に聞きやすい一曲です。
あとがき
イギリスのソフトウェア企業 blokur によると、世界中のクリスマスソングは
2019年時点で9274曲だったそうです。
そう考えると2021年の現時点では1万曲を超えている可能性が高いですし、
記事によると “Frosty Snow Man” や “Jingle Belle” などのクリスマス季語を含んで検索をかけておらず、この結果も氷山の一角とのこと。
これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは聞き方によると思いますが(私はもっと多いと思ってました…)、
それでも一つの音楽ジャンルとしては膨大な曲数だと思います。
数が全てではありませんが、人生のうちにどれだけのクリスマス/ホリディソングと触れ合えるのか、試してみるのもおもしろいかもしれませんね。
▶そのほかのクリスマスミュージックについてはこちら
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ここまでお読みいただきありがとうございました!
今後も色々な音楽を聞いてブログに書いていきたいと思いますので、お時間があるときにおつきあい頂けたら嬉しいです!
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