GOD

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RCサクセションでデビューしてから35周年の大キャンペーンが張られた2005年発表のアルバム。この時期の清志郎が標榜したサザン・ソウル路線が顕著に出た会心作である。ロックンロール賛歌 "ROCK ME BABY" で幕を開けるが、基本はソウル・マンである主役の姿が堪能できるもので、そこは長年彼の片腕として活躍してきた共同プロデューサーの三宅伸治の手腕だろう。三宅とは共作曲も多く、両者の呼吸の合う地点はやはりブラック・ミュージックだったということか。梅津和時率いる New Blue Day Horns もまた重要な役どころをこなしており、その野太いサウンドの中での清志郎は非常にのびのびとした歌を聴かせている。楽曲としては、戦火が収まらぬ世界を描いた上で皮肉めいた表現を見せる "GOD" などはお得意の作風だが、ライヴでの人気曲となった "JUMP" など、ポジティヴな曲をストレートに書き下ろしているのが注目点。 "サイクリング・ブルース" は、自転車にハマったこの頃の生活から生まれたバラード曲である。そしてザ・ハイロウズ(当時)の甲本ヒロトと共演した "REMEMBER YOU" はアルバム中最大のハイライト。正攻法で構成されたアルバムだが、それがズバリ決まった仕上がりだ。

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