このプロジェクトについて

  • 1情報格差を解消して外国人材が日本で学びやすい、働きやすい環境をつくる「LincStudy」

ABOUTピッチ概要

株式会社 Linc(リンク)の仲です。

 

Lincは現在留学生向けのオンライン教育サービスLincStudyを運営しています。2018年にジェネシア・ベンチャーズ、BEENEXTから1億円の資金調達をしました。

 

Lincのビジョンは「『日本に来て良かった』を最大化させる」ことを通じて「外国人材にとって多様性と包容力溢れる社会の実現」を達成することです。Lincの世界観が実現すれば、海外から日本に来て、学び、生活し、働く外国人材が増え、日本の少子化による労働力不足を解決できると考えているのです。

 

 

 

このサービスを提供することになったきっかけは3つあります。まず私自身の原体験です。私自身、一留学生として高校卒業後に日本に来て、他の留学生と同様に日本語学校を経由し、大学に入学しました。そして、生活し、アルバイトし、就職もしました。その過程で、留学生の立場からみると「もったいない」「不便」と感じたことが多々あったので、そういった部分を解決したいと当時から強く思うようになりました。

 

ふたつ目に、大きな社会的なトレンドとしての日本の少子高齢化があります。私自身が日本に住んでいることもあって、優秀な外国人材ががもっと日本に来るようになれば、より付加価値を創出し、それが社会の持続的な発展につながると感じています。

 

最後に私の職歴です。私は大学を卒業した後に証券会社の投資銀行部門で、IT企業向けにM&Aや資金者達の仕事に従事していました。そこで運良くリクルートの上場に関わり、社会課題を解決するビジネスモデルや理念に非常に共感しました。Lincは来日外国人材のライフイベントを支えるべく、外国人版のリクルートを目指してます。

 

皆さんもご存知の通り、2019年4月に入管法が改正されました。今後5年間で単純労働者が日本に増えるとされていますが、一方で高度人材と呼ばれる日本に留学し、企業に勤めるような人材も増加します。

 

改めて市場環境をみてみると、日本には2017年時点で128万人を超える外国人労働者がいます。この数は年率18%で成長しており、過去最高を更新。Lincの市場規模である、アジアにおける日本語の学習者数は約350万人。このうち中国人は100万人という巨大な市場で、これがわれわれが中国市場から始めている理由でもあります。

 

また日本への留学生は2018年時点で29.8万人で、前年度から20%ほど増加。ここまで伸びている市場というのも珍しいのではないでしょうか。

 

他方で海外からみると、情報の格差が課題。情報格差を利用した悪質な日本語学校やブローカーが蔓延し、留学生からすると日本で生活するための機会損失が大きい。そこで情報を透明化して格差を埋め、外国人材に活躍の場を提供しているのがLincです。

 

Lincは言わば「外国人材向けのリクルート」を目指しています。その上でPhase1.0として、オンラインに特化した進学情報メディア・Eラーニング一体型サービスである「LincStudy」を中国向けに運営。中国から始めたのは、先述した潜在人口が多いことに加えて、中国では現在E-learningがかなり普及していて、もはや当たり前という事情もあります。

 

最後にトラクションですが、ユーザー数自体はもちろん、課金ユーザも順調に伸びています。

 

今後はPhase2.0として、学習・E-learningに加えて、大学推薦やアルバイトなどのマッチングにも進出していく予定です。ご清聴ありがとうございました。

 

SPEAKERS登壇者

株式会社 Linc 
代表取締役 仲 思遥 氏

中国出身、高校卒業後日本へ留学。慶應大学法学部を卒業したのち、野村證券の投資銀行部門にて国内外のIT業界におけるM&A及び資金調達業務に従事。自身が外国人ということもあり、急激に少子化が進み、労働需要が高まる日本において外国人材と日本の架け橋(Link)になり、多様性と包容力(Inclusive)溢れる社会を実現すべく、Lincを創業。 Missionは来日外国人材の留学、就職、生活を支援することで「日本に来て良かった」を最大化させることである。

COMPANY会社概要

代表者
仲 思遥
住 所
東京都千代田区内神田1丁目7−4 晃永ビル 4F
設立日
2016年6月6日
登壇月
2019年4月
URL
https://52japan.com/

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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