Steam Deckは誰向けなのか。購入して検証してみた

Steam Deckを購入した。色々と触ってみると、人を選ぶデバイスであることがわかってきたので、感じたことをレビューしていく。私が購入した理由は以下

  • 過去作のリマスター/リメイクを快適に遊ぶ
    • ファイナルファンタジーピクセルリマスターシリーズ
    • ロマサガや聖剣、タクティクス・オウガなど
  • ゲーミング環境をより手軽に持ち運ぶ
    • ノートPCは十分にゲームをプレイできるけれど、パブリックなスペースでは厳しい
  • FF14を布団の中で遊ぶ
    • ノートPCでもできないことはないけど…

大きくわけるとこの3つ。

現在一つずつ検証中している。

過去作のリマスター/リメイクを快適に遊ぶ

 

一番実現したかったのはこれ。ちょうどSteam Deckが発表されたころ、スクエニからFFのピクセルリマスターシリーズが発売され、FFI~VIまでをまとめ買いしていた。

かつての名作たちをどのハードで揃えておくのが一番長く環境を維持できるのか。家庭用ハードも選択肢にはあったが、6~7年で新しいハードが出てきてしまうことを考え、できるだけPCで揃えたかったのだ。さらに、できることなら、かつてのゲームボーイのようにいつでもどこでも場所を選ばず遊びたかった。そんな思いにぴったりフィットしたのがSteam Deckだった。

実際にプレイしてみると。FFIIIのピクセルリマスターやタクティクスオウガリボーンのプレイは非常に快適だ。後日、ロマンシング・サガミンストレルソングや「快適にプレイ可能マーク」がついていない作品などもプレイ予定だ。

ちなみにタクティクスオウガリボーンは、本体のSSDではなく、microSDに保存してみたが、ロード時間等特に気にはならなかった。バッテリーの消耗は激しく多分2~3時間程度しか持たなそうだが、非常に快適だ。

購入したmicroSDはこちら。いわゆる「最速」は選択しなかったけれど今のところこれでもプレイに支障はない。

ノートPCよりも手軽に持ち運ぶ

ゲームが動くスペックのノートPC単体とSteamDeckを比較すると、持ち運びという意味ではPCの方がかさばらない。ただしこれにコントローラー電源アダプタなどを入れると話が変わる。特にコントローラーをカフェや電車内などのパブリックスペースでカバンから取り出し、場合によっては有線で接続しプレイするのはかなり勇気がいる。

その点Steam Deckはちゃんと設計されたコントローラーが一体化しているし、携帯ゲーム機は少なからずプレイしている人が周囲にもいるので、心理的にも取り出しやすい。(さすがに通勤などの車内で取り出す勇気はないけど)

FFXIVを布団の中でも遊ぶ

光の戦士としては、試さずにはいられないFFXIVの動作。できたら布団の中でギャザクラとかできるな…など妄想が広がる。ただし、色々調べていくと普通にSteam版ではじめるとWindows版と別のアカウントが必要とのこと。仕方なく無理やりWindows版のアカウントを使う方法を試し起動には成功。

 

画質を落とせばFPSも60前後出ており、とりあえずの環境としては十分プレイできそうだったが残念ながら日本語入力ができない。コピペで持ってこようとしても「???」となってしまう。

私が試したの起動方法は以下

How to run FFXIV on Steam Deck

有効部族クエストなどキーボードで日本語の入力が求められるクエストがクリアできない可能性が高い。いっそのこと言語をEnで遊んでしまうか…といろいろ思案中。

結構残念な結果だったけれど、今後の改良や改善に期待したい。

1200×800の解像度は慣れればそれほど問題はなく、スキル回しも練習すればなんとかなりそうだった。恐らくエキルレをはじめとした各種ルレくらいは問題なく遊べる、それだけに惜しいのが日本語入力である。

つまり布団の中で遊べる範囲は、私の場合、今のところ限定的だった。(Steam版は未検証)

まとめ。誰が買うとハッピーになれるのか。

ここまで自分の目的別に検証してきたが、結局誰向けなのかというと

  • 寝ながらゲーム派の人
  • 家族の都合でテレビやPCが使えない人
  • 旅行先でもゲームしたい人(特に荷物を減らしたい人)
  • 移動が多いけど、それなりにちゃんとゲームで遊びたい人
  • 使用用途がはっきりしている人
  • おもちゃ的に色々いじりたい人

以上に該当する人は買っても損はしないだろう。逆にハッピーにならない人(買わない方が良い人)は

  • 自宅にちゃんとしたゲーミング環境が整っていて、移動もほとんどしない人
  • PlayStationやNintendo SwitchからPC環境にアップグレードしようとしている人

という感じ。
自宅にちゃんとしたゲーミングの環境がある人はほとんど使わなくなると思われる。また、普段は家庭用ゲーム機でゲームをしており、そろそろゲーミングPCゲーミング欲しいなぁ。という人は大人しくゲーミングPCを買ったほうが絶対に幸せになれる。(持ち運びたいならノートPCをという選択肢もある)

1歳の息子を育児中の私は、Steam Deckの導入で子供の昼寝中や夜の就寝後にも、隣で様子を気にしながらゲームができるので単純にプレイ時間が少しだけ増えた。

おまけ:一緒に購入したもの

小型でほぼ全部入りのUSB-Cハブを購入。ただ私のプレイスタイルだとあまり使わないかもなと思い始めた。

スタンド等を使わずに自立させたかったので購入。きっちり確実にホールドしてくれるほどではなく、とりあえず立てかけられる。くらいの強度だが今のところ十分。

上述のスタンドで立てた時に真上からUSB-Cのケーブルを指すと力のかかり方がケーブルにとってよくなさそうだなと思ったので購入。正面から配線が見えにくくなるのでとてもよい。