心を楽に過ごせる人、人生を心から楽しめる人を増やしたい　Magic Breath 代表／桜井麻美様【前編】

1 今回のインタビューについて

今回のインタビューについて

あなたは「マインドフルネス」という言葉を知っていますか？
近年、日本でも少しずつ認知されてきている「マインドフルネス」という言葉ですが、その意味を正しく理解し、日常に取り入れられているという方は少ないのではないでしょうか？今回、その「マインドフルネス」と独自の呼吸法を使った、独自のメソッドを開発し事業展開されている、Magic Breath 代表の桜井麻美様にお話を伺いました。

事業内容について教えてください

私は現在、独自の呼吸法とエクササイズを融合した体操の対面レッスンと、マインドフルネス瞑想を取り入れたオンラインのレッスンを、個人向け・企業向けに行っています。また、今年の５月からスタートしたオンラインスクールでは、体の仕組みと呼吸法の関係を学べるような座学と実践が身に付くカリキュラムを用意しています。

マインドフルネスとは、過去や未来ではなく「今、この瞬間」に意識を向けることで、ストレス軽減や集中力の向上にも効果があるとして、世界のトップ企業や教育機関が取り入れている方法でもあります。子育てや仕事で忙しい毎日を過ごしていると、自分自身に意識を向けることよりも周りの人や環境ばかり気になって、つい自分を見失いがちになってしまいますよね。そんな、現代のストレス社会の中で、頑張り過ぎてしまっている方たちを救いたいという想いで活動を行っています。
対面のレッスンは、神奈川県相模原市にあるユソーレ相武台という施設をメインに活動しており、オンラインのレッスンはストアカを使って講座を開催しています。

「心楽呼吸」とはどういったものですか？

「心楽呼吸」とは、簡単に言うと『深い呼吸が最短で習得でき、心が楽になる呼吸法』です。
呼吸法は、世界中に、またヨガの中にもたくさんの種類があります。私がベースにしている呼吸法は日本古来からあるもので、日本人の体型に合っており、生活習慣に取り入れやすいのが特徴です。他にはない独自の呼吸法なので、初めは難しく感じることもあるかもしれませんが、慣れてしまえばとても楽に深い呼吸ができるようになります。また、この呼吸法は、お腹をへこませられない妊娠中でもできる呼吸法です。より多くの方にこの呼吸法を知っていただけるよう、レッスンは対面だけでなくオンラインでも行っており、これまで３００名以上の方に受けていただき、中には海外在住の日本人の方もいらっしゃいました。

なぜこの事業を始めたのですか？

私が「呼吸法」と出会ったのは、２人目の子どもを妊娠して７ヶ月くらいの時でした。
とある方から、出産時が楽になるからと呼吸法を勧められ、出産に向けて練習をし始めました。すると、まず妊娠中から自分の体の調子が良くなっていくのがわかりました。そして、呼吸法の練習の甲斐もあり、出産時には子宮口が８cmに開くまで強い痛みも感じず、とても楽に出産ができ、「あっ！呼吸法ってすごい！」と実感しました。
また、呼吸法を産後も続けた事で産後のメンタルもとても安定し、２人育児も比較的楽な気持ちで乗り越えることができたと思います。
私は、この経験を妊娠中の女性だけでなく、「頑張り過ぎてしまう人」や「疲れてしまっている人たち」に伝えていくことで、もっともっと心を楽にする人たちが増えると感じ、呼吸法を使って事業展開するようになりました。

レッスンを受けた生徒さんにはどんな変化がありましたか？

心や体の不調に対して変化があったという声を多くいただいています。
自分自身に余裕がなく旦那さんや子供にあたってしまっていたというママさんは、呼吸法を取り入れる事で自分の心に余裕を持てるようになり、相手に対して自分の感情をぶつけなくなったという変化がありました。また、喘息で毎朝薬を服用していた方から、毎日呼吸法を実践したところ体調が楽になり、今では薬を服用しなくなるほど改善されたというご報告をいただいた時は、私も本当に嬉しかったですね。

この事業で今、目標にしていることは何ですか？

最近スタートしたオンラインスクールをもっともっと大きくしていきたいです。目標としては、今後１年以内に１,０００人以上の生徒さんに呼吸法をお伝えしていきたいと考えています。
私には、心楽呼吸法を通して心が楽になる人を増やしたいという想いがあります。しかし、私ひとりでは使える時間や移動できる範囲も限られてしまう為、同じように心楽呼吸法を伝えられるインストラクターを育成し輩出していきたいと考え、オンラインスクールを立ち上げました。また、スクールを運営していくためには、インストラクターだけでなく一緒に事業の構築をしてくれるスタッフが必要だと感じています。例えば、動画編集ができる人や、インストラクター・スタッフのお子さんを見ていただく保育士の方、マーケティングが得意な方など、自分の強みを生かして仕事をしていただける方と共にスクールを大きくしていきたいです。