作品レシピ

レース編みの基本と「お花のブローチレシピ」

繊細で立体感のある作品を作れることで人気のレース編み。基本の編み方や、初心者でも簡単に挑戦できるお花のブローチのレシピをご紹介します。モチーフをひとつマスターしたら、お好みの色を組み合わせてオリジナルの作品作りを楽しんでくださいね。

レース編みとは?基本の編み方

Oliviaさんの「レース編みフラワーコースター

レース編みとは、レース糸を針などの道具を用いて編む技法です。「クロッシェレース」や「タティングレース」という名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
一般的によく知られる基本の編み方としては、「鎖編み」「細編み」「長編み」「引き抜き編み」などがあります。
レース編みは、糸の種類に加えてさまざまな編み方があり、多種多様な魅力があるのが特徴です。

レース針とは?かぎ針との違い

cloverさんの「すずらんレース針<no.10>

レース編みの際に使用する「レース針」とは、「かぎ針」の中でも極めて針が細いものを指します。レースを編むということは、必然的に糸が細くなり、針も細くなるためです。
針の持ち方や使い方はかぎ針編みと同じです。

レース編みに使用する糸の種類

ナナイロ。さんの「ショートニードルタティング

レース編みに使われる糸の主流は綿やシルク(絹)ですが、特に決まりはないので、作りたいイメージにあわせて選ぶと良いでしょう。ただし、レース編み初心者の方は、糸が細すぎず太すぎない20番〜40番から始めることをおすすめします。

初心者でも簡単「レース編みで作る花いっぱいのブローチレシピ」

レース編みの技法を使ったお花のブローチの作り方を手芸作家のAkiko Nishimuraさんに教えていただきました。(「minne HANDMADE LIFE BOOK vol.2」より)

レシピを教えてくれた人:「Akiko Nishimura」さん
編みものやソーイングなど、いろいろな分野の手芸を得意とする手芸作家。


今回はこちらの作品を作ってみましょう。


レース編みに必要な材料

レース糸(オリムパス 金票 40番レース糸)
・オフホワイト(802)780cm
・生成り(852)600cm
・水色(361)180cm
・ピンク(154)180cm
・エメラルドグリーン(221)180cm
・紺(335)180cm
丸小ビーズ 白35個
シャワーブローチ金具(40㎜/ゴールド)
ボンド
レース針8号
とじ針
つまようじ
平ヤットコ
はさみ

1.花モチーフの土台を編む

糸端を10cm残し、左手の人差し指に糸を2回巻きます。

右手で糸の輪を押さえ、指を輪から抜きます。

右手で糸の輪を持ちます。左手の甲側から、小指と薬指の間に入れ、中指と人差し指の間から甲側に出します。

人差し指にかけ、糸の輪を手のひら側に出します。

人差し指は伸ばしたまま、親指と中指で糸の輪を持ちます。

レース針を輪の中に入れます。

針に糸をかけ、輪の中を通して引き出します。

再度針に糸をかけ、そのまま横に引き抜きます。

糸の輪の作り目ができました。

2.花びらの部分(1段目)を編む

針に糸をかけ、そのまま横に引き抜きます。

鎖編み目が1目編めました。同様にあと2目編みます。

鎖編み目が3目編めました。

針に糸をかけ、親指で押さえている作り目の輪の中に入れます。

針に糸をかけ、親指で押さえている作り目から上に引き出します。

引き出したところ。

針に糸をかけ、鎖編み目の手前で上に引き出します。

引き出したところ。

針に糸をかけ、そのまま横に引き抜きます。

長編み目が1目編めました。

続けて鎖編み目を3目編みます。親指で押さえている作り目の輪の中に針を入れます。

針に糸をかけ、そのまま横に引き抜きます。

引き抜き編み目が1目編め、花びらがひとつ編めたところ。
【2.花びらの部分(1段目)を編む】のところから今までの工程を繰り返し、花びらをあと4つ編みます。

花びらが5つ編めたところ。

3.中心の輪を縮める

針にかかっている輪を大きく引き伸ばして針を抜き、編みはじめの糸端を軽く引っぱります。

2つの輪のうち、1つの輪が少し縮まります。

少し縮まったほうの輪を引っぱって、もう一方の輪を引きしめます。

片方の輪が引きしまりました。編みはじめの糸端を引いて、残りの輪を引きしめます。

中央の穴がふさがりました。

編み終わりの糸端を10cm残して切ります。

編み終わりの糸端を輪の中に通して引きしめます。

花モチーフが編めました。

4.花モチーフにビーズを付ける

編みはじめの糸端にビーズを通します。

糸端をとじ針に通し、花びらの中央付近に表側から通します。

花モチーフの完成です。

同様に花モチーフを編みます。オフホワイト13枚、生成り10枚、水色、ピンク、紺、エメラルドグリーンを各3枚編みます。

5.花モチーフを金具に付ける

シャワー金具の表側の穴からオフホワイトのモチーフの編みはじめの糸端を編み終わりの糸端を通します。

裏側から見たところ。

続けてオフホワイトのモチーフをシャワー金具の表側の穴にあと5ヶ所配置します。

糸始末をします。シャワー金具の裏側で固結びをして、余分な糸を切ります。

生成りのモチーフをオフホワイトのモチーフの間、6ヶ所に配置し、糸始末をします。

配置した内側にオフホワイトのモチーフを6ヶ所配置し、糸始末をします。

中央に生成りのモチーフを3ヶ所配置し、糸始末をします。ベースが埋まったところです。

色のバランスを見ながら、残りのモチーフをランダムに配置し、糸始末をします。

すべてのモチーフを金具に付けたところ。

ボンドをつまようじの先に少し取り、それぞれの結び目に付けてほどけないようにします。

土台金具の下側の爪2個を平ヤットコで軽く内側へ倒しておきます。

シャワー金具を土台金具の下側の爪にはめるようにして乗せます。

平ヤットコで土台金具のすべての爪を倒してしっかり固定します。

できあがり。

みんなのハンドメイド本
「minne HANDMADE LIFE BOOK 」
今回ご紹介したレシピは「minne HANDMADE LIFE BOOK vol.2」で詳しくご覧になれます。レシピページのほか、さまざまなハンドメイド作品をご紹介していますので、ぜひ手にとってご覧になってください。

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minneで見つかる、レース編みのアクセサリー

左上から時計回りに、karikoさんの「タティングレースピアス/イヤリング」、wai wai yarnさんの「タティングレース縦長ドットピアス/イヤリング」、アンデルヨンさんの「レース編みペッパーベリーのリースブローチ」、MIHARUさんの「タティングレースブレスレット

minneにはレース編みの技法を使った素敵なアクセサリーがたくさんあります。ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。

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