珍車PART864

今回は旧車の王道中の王道！S30Z発見なのでご紹介します(*^^)v

ハコスカケンメリにと並ぶ今も昔も人気が衰えないS30Z、Zと言えばコレって断言するマニアも多いですよね～…

⇒『昭和52年（1977）GS130型初代フェアレディZ-T 2by2』!!

ワタシづれがくどくど書く必要もない超メジャー旧車なのでウザい評論家気取りの解説は控えますw そんな訳でS30Zリアル世代として当時の私的な感想だけを述べたいと思います！

本格的プロトタイプのスポーツカーだったトヨタ2000GTが消えた以降、ライバル日産がそれまでのオープン（SR311）をクローズドボディとして1969年にデビューさせたフェアレディZ、トヨ2亡き後の国内唯一である2シータースポーツカーは国内のみならず海外でも「Zカー」として大人気、75年からはマスキー法の影響からなる排ガス規制でさすがのZと言えども牙抜かれましたがこれ以前はスカイラインGT-R同様にレース用デチューンエンジンS20型を搭載するZ432や米国向け2.4LのL24型エンジンの240Z等ハイパワーバージョンもラインナップ、スポーツカー好きの視線を集めておりました、クソガキ元Gurも唯一無二（当時）ジャパニーズスポーツのフェアレディZ、子供の頃はアンチ日産ではありましたがこれ（とスカイライン）だけは意識せずにはいられません、当然！

現代Zまで含んでカリスマ的存在の240Z-G、ロングノーズ、バーフェンはノーマルZ乗りの憧れでした！


そんなZに74年、突然米国の要請により産まれた4シーターの2by2が追加されましたがこれで2シーターという”凄味”は薄れながらも多人数乗車バージョンの設定はアメリカのみならず日本でも家族持ちには歓迎、重量増、W/Bロング化による運動性能のスポイルよりも4人乗れるという利点が上回り2by2追加以降はそれまで往時でも人気はあれど”特殊なクルマ”的で振り返る位少なかったS30Zの普及を促進しその姿を多く見かけるようになった気がします。

スタイリング的にはロングルーフ化により芸術的とも言えるなだらかにルーフ後部が下がり見事なボディラインとの融合する美しさが若干崩れますがそれでもZのイメージは大きく損なわず従来からのZファンにはやや抵抗もありながら比較的好意的も素直に受け入れられた感じ？時期130型の2by2が破綻じみたスタイリングがあまりにも衝撃でしたんで130以降はよりS30Zの2by2が見直されたりもしました。

次期型S130型Z 2by2


さて現車、S30Zとしては最終モデルといっていいでしょう、S30Zは69～78年の9年のロングライフ、出品車は終盤の77年モデルなので熟成しきったZながら当然NAPSによる排ガス対策でかつてのSUツインキャブ→EGIに変貌、排ガス対策補器類に大幅に力を奪われ走り的には涙モノに変わり果ててしまったモデル、まぁ今となっては何らそれがS30Zの価値を落とすモノではないながら70年代後半～80年代での中古相場ではこのNAPSか否かにより大幅に人気、価格が異なり新しいモデルよりも未対策の旧いモデルが持て囃される、Zに限らずスカイラインもセリカ他スポーツモデルはそれが顕著でちょうどこの頃にワタシ世代が免許取得の時期、憧れの70年代スポーツはこの排ガス規制の影響で高騰し手が出ず一部恵まれた者以外は泣く泣く安い規制モデルを買うという…スタイルは一緒だから見かけで我慢、走りは諦めるという感じでしたっけ。

事故落ちのRB点、内外Bというかなりの高評価、※なしなので5万㎞台も実走って事になるんで奇跡の30Zですね！


事故による修正や経年劣化もそれなりにあるようですが機関面は問題ない様子、内装外装の傷は汚れは仕方なし、しかしレストアの必要性もない程の素が素晴らしい個体でマニアにはタマらんでしょう。

汚れた印象はあるもシートやダッシュに痛みは感じられずプロのクリーニングかければかなりの美キャビンになると思われ…


外装も綺麗、ベレGミラーと240Z-L用グリル、チンスポとA/Wと黄色のボディカラー以外はオリジナル。



ナンバーは〇〇502の3桁のマニアナンバー、グレードは内装の意匠から後期から追加された最高グレードのZ-Tと判断しております。

出品地は北関東、落札額は勿論高額、店頭プライスはどう安く見ても300～400ってところでしょうねぇ(*_*)