大阪・十三に阪急電鉄新線「大規模開発計画」浮上! 下町の繁華街は“淀川北岸の新都心”に生まれ変わるのか

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大阪市の歓楽街・十三が大きく変わろうとしている。阪急電鉄の新線建設や大規模再開発が検討されており、淀川北岸の新たな都心となる可能性を秘めている。

阪急電鉄が新大阪駅、大阪駅に新線計画

旧淀川区役所跡で整備が進む大型複合施設(画像:高田泰)
旧淀川区役所跡で整備が進む大型複合施設(画像:高田泰)

 十三の変化を加速させそうなのが、阪急電鉄の新線計画だ。ひとつは新大阪駅と十三駅を結ぶ新大阪連絡線。阪急電鉄は古くから新大阪乗り入れを検討しながら、実現できなかったが、新大阪駅に将来、リニア中央新幹線や北陸新幹線が乗り入れるのを想定し、検討を急いでいる。十三駅の地下にホームを新設する方向だという。

 もうひとつは十三駅から大阪駅のうめきた地下ホームへ伸びるなにわ筋線連絡線。なにわ筋線の先には難波の繁華街や関西空港がある。2本の新線ができれば、十三駅は計5本の路線が乗り入れるターミナルになるだけでなく、大阪の海と空の玄関に接続される。

 阪急全路線は標準軌と呼ばれる幅1435mmの軌間を採用している。JRの新幹線と同じ規格だ。しかし、新大阪連絡線やなにわ筋連絡線は狭軌と呼ばれる幅1067mmの軌間で整備する方針。JRの在来線やなにわ筋線に乗り入れる南海電鉄と同じで、将来の相互乗り入れを視野に入れているとみられる。

 さらに、十三駅の高層ビル化や周辺にある3か所のグループ所有地を再開発することも検討を始めた。具体的な内容を詰めるのはこれからだが、グループを挙げて十三の再開発に進む勢いだ。

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