訪問日：2023年1月27日(金)
「サーターアンダーギー」とは
沖縄の代表的なお菓子の一つとして全国的に知られる「サーターアンダーギー」。
小麦粉、卵、砂糖などを合わせてこねて油で揚げた沖縄風のドーナツで、揚げることで球状の生地の片側が割れ、チューリップの花が咲いたような形になるのが特徴。
プレーンタイプの他、紅芋、田芋、黒糖、コーヒー、カボチャ、柑橘、ニンジンを混ぜ合わせたものなど、お店によってバリエーションも様々。
琉球王国時代に中国から伝わったと考えられているそうで、中国菓子の「開口笑(かいこうしょう)」や「開口球(かいこうきゅう)」というものに似ているそうです。
家庭のおやつとして食べられているだけでなく、大切な行事や儀礼などでも伝統ある琉球菓子として振る舞われているとのこと。
「サーターアンダーギー」という名前の由来は、沖縄の方言で「サーター」が砂糖、「アンダーギー」はアンダ(油)とアギ(揚げ)を合わせて、語尾を伸ばすことで「油で揚げたもの」という意味になるそうです。
「サーターアンダギー」という呼び名もよく使われている印象で、Wikipediaや農林水産省のサイトでは「サーターアンダーギー」という名前で掲載されていました。
沖縄に行ったら必ず食べたい、お気に入りのご当地グルメ。
琉球銘菓 三矢本舗
今回訪れたお店が、万座毛周辺活性化施設内にて、令和2年10月2日にオープンしたお店『琉球銘菓 三矢本舗 絶景万座毛店』。
『琉球銘菓 三矢本舗』は平成4年(1992年)に創業、3人兄弟で立ち上げたことから「三矢(みつや)」という名前が付いたとのこと。
創業当時は主に製造卸から始まり、蒸し饅頭やカステラが主力商品だったそうです。
ある時工場の軒下にフライヤーを置いてサーターアンダギーの揚げたてを販売したところ、よく売れたことからサーターアンダギー専門店になったそうです。
『琉球銘菓 三矢本舗』の店舗は今回訪れた「絶景万座毛店」の他、「恩納店」、「なかゆくい市場店」、そして他にも事業スタイルや取扱商品、サービス内容が異なる姉妹協力店として「うるまシティプラザ店」、「南城市地域物産館店」、名護市に「琉球銘菓三矢」というお店があるとのこと。
『琉球銘菓 三矢本舗』は以前「恩納店」に行ったことがあり、沖縄県内のサーターアンダギーの中で特にお気に入りのお店。
今回は絶景スポットの万座毛に観光目当てで訪れたところ、5年前には無かった万座毛周辺活性化施設というものが出来ていて驚きました。
飲食店やお土産店、万座毛を見渡せるテラスなどもあり、三矢本舗が入っていることも全く知らず、ここに来てから偶然発見。
せっかくならと急遽寄っていくことにしました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には13時40分頃に訪問。
お店には行列というほどではないですが、常に数人が並び続けるという感じで、次々とお客さんが訪れていました。
メニュー・商品ラインナップ
目当てのサーターアンダギーはセルフで袋に入れ、レジで会計をするという流れ。
こちらのお店のサーターアンダギーはバリエーション豊富なのが魅力的。
メニュー写真を撮り忘れましたが、サーターアンダギー以外にも様々なドリンクメニューや、ぜんざい、かき氷、アガラサー(蒸しケーキ)といった商品も取り扱っているようです。
今回はサーターアンダギー3種類(紅芋・タンカン・モカ)と、以前から気になっていた「幻の味ブルース」という商品を購入。
サーターアンダギーは1個100円(税込)。
ブルースは価格をメモするのを忘れてしまったのですが、合計会計は863円。
確か3円のレジ袋を追加し、サーターアンダギーは800円以上で1個サービスだったので、多分660円？
曖昧で申し訳ございません。
感想
購入後すぐに車に戻っていただきましたが、紅芋とタンカンはほんのり温かくて、モカは常温。
温かい方はサクッとフワフワ、冷めていても外はサクッと、中はパサッとやモソッとせずふんわり感が少し残っていました。
タンカンは期間限定と書いてありました。
タンカンはポンカンとネーブルオレンジの自然交配種「タンゴール」の一種といわれていて、生産量の8割が鹿児島県、次いで沖縄県、宮崎県と南国で栽培されている柑橘。
甘く香ばしい生地の風味に相まって爽やかな柑橘の香りが広がり、サッパリとした上品な後味。
紅芋は香り高くまろやかな甘さが効いていて激ウマ。
モカは芳醇なコーヒ風味が生地との相性抜群。
全部美味しかったのですが、好みの順としては上から紅芋、タンカン、モカという結果になりました。
「幻の味ブルース」は2週間くらい日持ちがするので、大阪に帰ってからいただきました。
常温でも美味しいそうですが、冷蔵庫で冷やして食べたり、バニラアイスを添えるのが更にオススメとのこと。
今回は常温でそのままいただきました。
既に切れ目が入っていて5等分されていました。
見た目はカステラのような印象を受けるお菓子。
フワフワとした柔らかな印象を受けましたが、しっとり・フワッ・モチッを兼ねた、意外としっかりめの食感。
卵のようなまろやかな味わいをメインに、甘さは控えめで結構あっさりめ。
流通量も少ないそうなので、今回買えて良かったです。
お店を取材した記事によると、「幻の味」というのは、元々先代が「ヌーベル」というお菓子を作ろうとしたところ、材料の配合を失敗した結果誕生したことが由来だそうです。
当時の従業員が試食するとあまりの美味しさに踊ったそうで、先代はブルースソングも好きだったことから「ブルース」と名付けたそうです。
ルーツである「ヌーベル」というお菓子も沖縄ならではのもので、パン屋やスーパーなどにも売っているそうなので、一度買ってみたいですね。
それにしても、こちらのサーターアンダギーはやっぱり大好きだと改めて実感しました。
今回の沖縄の滞在期間中、この後も「琉球銘菓三矢」と「南城市地域物産館店」に寄ったので、かなりお気に入りです。笑
ご馳走様でした！
公式サイト等
公式サイト
https://mitsuyahonpo.hp.gogo.jp/sp/
食べログ
三矢本舗 絶景万座毛店
080-6489-8780
沖縄県国頭郡恩納村字恩納2767 万座毛周辺活性化施設 2F
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