24/1期4Q | 実績 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|
売上高(億ドル) | 92.9 | 92.2 | 〇 |
営業利益(億ドル) | 29.2 | 29.0 | 〇 |
EPS(ドル) | 2.29 | 2.26 | 〇 |
25/1期1Q | 会社計画 | 市場予想 | 結果 |
売上高(億ドル) | 91.2~91.7 | 91.5 | ✕ |
EPS(ドル) | 2.37~2.39 | 2.20 | 〇 |
25/1期通期 | 会社計画 | 市場予想 | 結果 |
売上高(億ドル) | 377~380 | 386 | ✕ |
EPS(ドル) | 9.68~9.76 | 9.57 | 〇 |
出所:会社資料、LSEG Workspace作成:岡三証券
- ※EPS、営業利益は一時項目を除く調整後ベース
決算概要
現地2月28日に24/1期4Q決算を発表した。売上高が前年同期比11%増の92.9億ドル、調整後EPSが同36%増の2.29ドルとなり、いずれも市場予想を上回った。また、調整後営業利益は同19%増の29.2億ドル、調整後営業利益率は同2.2%ポイント上昇の31.4%となった。
25/1期1Qの会社計画は、売上高が91.2億~91.7億ドル、調整後EPSが2.37~2.39ドルを見込むとした。
25/1期通期の会社計画は、売上高が377億~380億ドル、調整後営業利益率の上限が32.5%、調整後EPSが9.68~9.76ドルを見込むとした。通期の売上高は、為替による影響で前期比1億ドルのマイナスと導入サービスなどを手がける事業の低迷が見込まれるとして、市場予想には届かなかった。
決算後の電話会談等での会社側の主なコメント
- データ、AI、顧客関係管理(CRM)を活用し、生産性とCX(顧客体験価値)を向上させる「Einstein 1」の機能を顧客が追加することにより、顧客単価は引き続き上昇している。
- 株主還元策の強化として、自社株買い枠を100億ドル増額することに加え、四半期で1株当たり0.40ドルの配当を初めて実施する。
- 3月6~7日に開催される開発者会議でAIを活用した新たな製品を発表する可能性がある。
今後の見通し
AIを活用した機能などの提供による顧客単価の上昇や社内の生産性改善などにより、利益率の上昇傾向が続いている。収益性の向上による株主還元策の強化は当社株への評価を高めよう。
また、顧客との関係性向上や、生産性の向上、利益率の上昇を実現したいとの企業の要望は依然として強い。開発者会議で、それらの要望を満たす新たなAI製品・機能の発表があれば、株価が上値追いの展開になる確度はより高まろう。
- ※チャートは週足ベースで2月28日現在