柴田阿弥アナウンサー/「ABEMA NEWS×モデルプレス」アナウンサー連載Vol.7(提供写真)

SKE48から転身の柴田阿弥アナ「厳しい環境にいた分鍛えられた」 “ABEMAの顔”になるまでの努力<「ABEMA NEWS×モデルプレス」アナウンサー連載Vol.7>

2021.01.27 18:00

テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」で24時間365日ニュースを専門に配信する「ABEMA NEWSチャンネル」で活躍する若手女性アナウンサーのインタビュー連載。ラストはフリーアナウンサーの柴田阿弥(しばた・あや)が登場。これまでの転機や担当番組でのエピソード、アナウンサーを目指す学生へのアドバイスなどを聞いた。

ABEMA NEWS×モデルプレス連載

平均年齢26歳(※1)、1年目から6年目の多くの若手キャスターがエース級の活躍をする「ABEMA NEWSチャンネル」。

独自の切り口やテーマ性、番組尺、視聴者とのコミュニケーションなど、インターネット配信ならではの地上波とは違う環境に身を置くキャスター陣が感じた担当番組の強みや、同年代にオススメしたい魅力、さらに「ABEMA」だからこそ発見できた自身の強みや居場所など…キャスター自身の人となりにもフォーカスしながら、探っていく。

(※1)「ABEMA NEWSチャンネル」の帯番組を担当する女性キャスターの平均年齢

SKE48から転身の柴田阿弥アナウンサー

柴田は、6年間のSKE48でのアイドル活動を経て2016年にフリーアナウンサーに転身。

ABEMAの立ち上げからキャスターとして出演。現在は「ABEMAヒルズ」(平日ひる12時~月・火・金)と「ABEMA Prime」(平日よる9時~)の木曜コメンテーターを担当している。

柴田阿弥アナ、ABEMA立ち上げから活躍

柴田阿弥アナウンサー/「ABEMA NEWS×モデルプレス」アナウンサー連載Vol.7(提供写真)
― ABEMAの立ち上げからキャスターとして活躍されていますね。今の担当番組について教えて下さい。

柴田:「ABEMAヒルズ」はオーソドックスなニュース番組で、地上波だとコーナーごとに担当がいてエンタメ・スポーツ・報道と進行が分かれているんですけど、スタジオ展開も全て2人のキャスターがやっていて結構体力を使いますね。ただその分進行のノウハウの力がすごく付きました。立ち上げから関わっていてもう4年になるんですけど、最初は全然できなかったことができるようになってきたり、色んなコメンテーターの方が来てくれるので、それぞれの特徴も掴めるようになってきたり臨機応変さが一番身についたと思います。

― 頭の回転もすごく必要ですよね。

柴田:そうですね。大分練習しておかないといけないので大変ではあるんですけど、毎回お話も楽しいですし、やりながらすごく勉強になっています。

もう1つの「ABEMA Prime」も4年くらいやっていて、まさに報道リアリティーショーなので1つのトピックスについて色々な意見を言い合います。最初は本当にやっているニュースも分からないくらいのダメダメさでよくあのときにレギュラーにしてくれたなと…(笑)。段々ニュースも分かってきたり自分の意見も言えるようになってきたのがすごく楽しいですし、あとはゲストさんやコメンテーターさんによって厳しい討論になったり優しい雰囲気の番組になったり個性があるので毎週飽きないです。「このタイミングで自分の言いたいことが言えるかな」「この流れでちょっとこれは言えないな」とか話の隙間が見えるようになって場を読む力が強くなったのはこの番組が一番大きいかもしれないです。

“ABEMAの顔”柴田阿弥アナの転機となった言葉

柴田阿弥アナウンサー/「ABEMA NEWS×モデルプレス」アナウンサー連載Vol.7(提供写真)
― 柴田アナはCBCテレビ「チャント!」などにもレギュラー出演されていました。地上波とネット配信では大きな違いがあると思うんですが、両軸でやられてきていかがですか?

柴田:地上波は尺がしっかり決まっているのでちゃんと尺通りに収めることと、どちらかというとマスなので尖った意見よりも広く共感を呼ぶ意見を言うことを心がけています。あとは視聴者も主婦層が多いので主婦向けのネタが多いんですけど、ABEMAはニュースを観たくてチャンネルを開いている人が多いので、様々な意見を持っている人が観ていると感じていて、どちらかというと自分の言いたいことベースで喋れるのが良さだと思っています。

― アナウンサーになられてからずっとABEMAの番組を担当されていて「ABEMAの顔」とも言われていますが、思い返して一番成長した出来事はなんですか?

柴田:「ABEMAヒルズ」で成長したなと思うのは、2年前くらいに北朝鮮がミサイルを撃っていたとき。有事のときは専門家の方を呼んで予定した内容を全部取っ払って特集を1時間やるんですけど、突然なので原稿もなく進行もその都度変わったりして一番臨機応変さが身についたし、進行が全く変わっても動じなくなったのはその頃からだと思います。

― 最初は動揺もありましたか?

柴田:本当に「どうなるんだろう?」と不安もありましたが、やっていくうちにできてくることが増えて自信がつきました。もちろん毎回上手く行くわけではないんですけど。令和の元号が発表される日も発表がいつ来るか分からないから原稿がないまま時間を繋いだり話を聞いたりしましたね。

「ABEMA Prime」では1年くらい経ったときに自分としては自分の意見を言えるようになってきたなと思っていたんですけど、私を番組に起用して下さった方に「当たり障りのないことを言っているだけではいる意味がない」と指摘されてショックを受けました。もっと自分なりの考えを言うことが求められているんだなと目から鱗が落ちる感覚で、それから大分違う角度で見るようになったので自分の意見と違う人の批判も恐れなくなったし、論破されることもよくあるんですけど精神的に強くなりました。だからその方にはすごく感謝しています。

― 心がけるようになってから周りの反応も変わりましたか?

柴田:以前一緒に「けやきヒル's NEWS」を担当していた徳永有美アナウンサーからは、「阿弥ちゃん本当に良くなったね」「あそこが良いよ」とか褒めてもらえるようになったのもその頃からですね。

柴田阿弥「厳しい環境にいた分鍛えられた」ABEMAの活躍で仕事も増加

― ここで学んだことが他の番組や他の局のお仕事でも活かされていると感じますか?

柴田:本当にそう感じます。「ABEMA Prime」も「朝まで生テレビ」くらい議論が飛び交っていて下っ端で1人しかいない女子の私が何か喋ろうとしても手で制止されることもあったんです(笑)。そんな現場はなかなか経験できないので厳しい環境にいた分鍛えられたと思います。

― アナウンサーとして最初のキャリアで色々と一任されたのはすごく大きな経験ですよね。

柴田:地上派だと23歳でそこまで任せてもらえることはないと思うので本当に貴重な経験を20代前半でできたのは大きいなと思うし、この先も活かしていかなきゃと思います。

― ABEMA経由でファンになられた方も多いんでしょうか?

柴田:文化放送で「Society5.0香格里拉」という生放送番組のパーソナリティーを日曜の10時から13時まで3時間毎週やっているんですけど、それも「ABEMA Prime」で私が上手いことを言えずに悔しくて泣いていたのを見て「この子にしよう」と決めてくれたらしくて。「変わったやつがいるなあ」と目に止まったみたいです。

柴田阿弥アナの“夢を叶える秘訣”「しょっちゅう壁にぶち当たる」

柴田阿弥アナウンサー/「ABEMA NEWS×モデルプレス」アナウンサー連載Vol.7(提供写真)
柴田阿弥アナウンサー/「ABEMA NEWS×モデルプレス」アナウンサー連載Vol.7(提供写真)
― アナウンサーを目指す学生へのアドバイスをお願いします。

柴田:私は全然アナウンサー学校に通っていた経験もなくて、SKE48を卒業したときに事務所の人同士で繋げてくれたというだけで、アナウンサーになるなんて思ってもいなかったので、不思議な縁が起きることもあるし、あるときに夢が叶ったりするので人生どうなるか分からないと思います。うちの事務所には様々な経歴を持つ方も多いので色々な道筋とか方向があるのを頭に入れておくと良いのかな。

― これからはアナウンサーとして求められる素質も変わってくると思われますか?

柴田:昔は「アナウンサーは意見を言うべきでない」が主流だったイメージがあるんですけど、そもそも意見を言わないならいる意味がないと言われるようになってきたし、世論的にも自分の意見を言うことが今どきだと思うので、求められる役割も変わってくるのかなと思います。今は多様性が大事な時代なのでアナウンサーだけじゃなくてメディアの在り方も大きく変わるべき時期ですよね。

― 最後にこれまで夢を叶えるために大切にしてきたことや座右の銘など、夢を叶える秘訣を教えて下さい。

柴田:私も全部の夢が叶ったわけじゃないんですけど、アイドル時代も合わせて振り返ると諦めかけたときや絶望したときに「もうちょっとだけ頑張るか」と思ってやっていたら叶ったことが結構あります。だからどこで夢を諦めるのかという問題もありますけど、意外と諦めずに持続して色々な角度からチャンスを待つことも大切なのかなと。辞めていった同期も沢山いたけどもうちょっとだけ頑張っていればもっと良くなったんじゃないかなと思う人はいっぱい見てきたので、もちろん正しい努力の方向性も大事ですけど、それも試行錯誤してみないと分からないので、試行錯誤することが大切だと思います。

― 柴田アナにも先が見えず、悩んだ時期がありましたか?

柴田:沢山ありました。アイドル時代は「選抜に入れない」と思ったときや、アナウンサーになってからも「今年は現状維持しかできなかったな」という年もあったし、「自分のやりたいことって何だっけ?」と思うときもあったんですけど、名古屋でレギュラーを持ちたいという夢がある日ポンって叶ったりしたので、とりあえずやり続けて目の前のことを全力で淡々とこなしていく。辛い時期だし私も苦手なんですけど、基礎を固めていくことは大切かなと思います。

― すごく説得力がありますね。

柴田:私もしょっちゅう壁にぶち当たることがあって、上手く行っているように見えて色々とあるんですけど皆そうだと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

柴田阿弥(しばた・あや)プロフィール

生年月日:1993年4月1日
身長:155cm
出身地:愛知県
血液型:B型
学歴:金城学院大学卒
資格:温泉ソムリエ、秘書検定2級

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