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コラム

温泉の入浴時間と回数の目安・平均

2020年5月22日

テーマ:温泉の効果・効能

コラムカテゴリ:美容・健康

温泉に行くと、できるだけ長い時間、そして何度も繰り返し入浴したくなる人が多いのではないでしょうか。けれど温泉には「ちょうど良い」入浴時間があります。温泉でおすすめの入浴時間と、回数の目安・平均をお伝えします。

お風呂と温泉でおすすめの入浴時間

お風呂や温泉では、長湯が好きな人もいれば、カラスの行水と言われるようにサッと入ってサッと出る人もいます。

体をしっかり温めるためには、温泉でもお風呂でも「できるだけ入浴時間が長いほうがよい」と考えがちですが、額にほんのり汗をかいたタイミングでお湯から上がるのがベスト。額が汗ばむのは、体が温まったサインなのです。

私たちの体内では、1分もかからず血液が体内を一巡します。温泉やお風呂で体を温めると、温かくなった血液が1分以内に体内を駆け巡ります。そのため、熱いお湯に短時間つかるより、ぬるめのお湯にゆっくりつかるほうが、温かい血液が何度も体内を循環するため、体が芯からしっかり温められます。

「温まる」以外の部分にも注目し、温泉やお風呂に入る目安・平均を見てみましょう。

疲れを取ってリラックスするためにお風呂や温泉に入るなら、38度~40度のお湯に15分ほどつかると、副交感神経が優位になり疲れが取れやすくなります。

疲れにくい体を作り、アンチエイジング効果を求めるなら、42度のお湯に10分か40度のお湯に20分つかるのを、3日おきくらいに繰り返しましょう。この方法で入浴するとヒートショックプロテインという物質が体内に増え、老化を防ぐと言われています。

疲れていても「お風呂に入ってスッキリしてから、もう少し仕事や勉強をがんばりたい」という場面もあります。

こういう時は、42度のお風呂に5分ほど入ってみましょう。42度の熱いお湯につかると交感神経が優位になり、眠気が消えて頭もさえます。反対に40度以下のぬるいお湯につかると副交感神経が優位になり、体も精神もリラックスして眠くなるので注意しましょう。

長風呂が好きな人もいますが、入浴時間が長くなりすぎると血液の循環により脳が温められ、のぼせやすくなります。水で絞ったタオルを頭に乗せ、頭を冷やしながら入浴するとのぼせを防げます。

また、お湯から出るときは手のひらに冷たい水をかけて反射的に血圧を上げてからゆっくり立ち上がるようにすると立ちくらみを防ぎやすいです。立ちくらみの経験がある人は「手に冷たい水をかけてから上がる」を覚えておきましょう。

入浴時間

温泉につかるおすすめの回数

温泉には「1日にこれだけつかるとよい」という回数もあります。「せっかく温泉へ来たのだから、できるだけたくさんの回数つかりたい」という人もいるかと思いますが、1日に3回までにしましょう。

特に、温泉旅行で1泊か2泊するなら、初日は1回、2日目は2回とだんだん回数を増やすのがおすすめです。

というのも、温泉は想像以上に疲れるもの。体に負担がかかります。また、硫黄泉や酸性泉など刺激の強い温泉も体に強い影響を与えるため、1日の回数を守るようにしましょう。

療養を目的に温泉につかることを湯治と言いますが、昔から「湯治は7日1回り。3回りを要す」と言われます。これは、7日で1周する入浴回数のパターンを3回繰り返すと良いという考え方。

1日目は1回、2日目は2回、3日目は3回入浴し、4日目は温泉に入らず休養。5日目は3回、6日目は2回、7日目は1回、と回数を変化させていきます。4日目に温泉に入らないのは、温泉に長く入っていると4日目あたりに湯あたりの症状が出やすいためです。

温泉に来た初日は「1回しか入れないなんて」とガッカリする人もいるかもしれませんが、体に負担をかけず温泉の効能を得るための目安・平均となります。

数日にわたり温泉地に滞在する温泉旅行なら、昔からの「温泉の入り方」にならうのもおもしろいのではないでしょうか。

温泉は1日3回まで、額が汗ばむくらいの入浴時間がちょうどいい

温泉は体に負担がかかるため、温泉に到着した初日はできれば1回、多くても1日3回までを目安にしましょう。

入浴時間の目安は、額が汗ばむくらい。額に汗をかくのは、体が温まったというサインです。リラックスして疲れを取る目的なら、ぬるめのお湯に15分ほどつかるのがおすすめです。

長い時間お風呂を楽しみたい人は、こまめにお湯から上がり、休憩しながら入浴するとよいでしょう。最初にかけ湯をして体の汚れを軽く落としてから湯船につかり、少ししたら一度お湯から出て体を洗ってまた湯船につかり、というように「短時間の入浴を繰り返す」方法なら、それほど体にも負担がかかりません。

お伝えした目安・平均はあくまで一つの基準です。そのときの体調によっても異なりますので、常に「今日はどんな感じだろう」と自分の体と対話しながら入浴することをおすすめします。

山梨県のラドン温泉「湯~とぴあ」

この記事を書いたプロ

早川善輝

湯治のプロ

早川善輝(ラドン温泉ホテル 湯~とぴあ)

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