荒川アンダー ザ ブリッジ：主人公に林遣都、ヒロインに桐谷美玲

　テレビドラマと映画での実写化が決まっている中村光さんの人気マンガ「荒川アンダー ザ ブリッジ」の主人公・リク役に実力派若手俳優の林遣都さん、ニノ役にモデルや女優として活躍中の桐谷美玲さんが決定した。金星から来たと自称するヒロインを演じる桐谷さんは「金星人のお手本もないし、本当に一から作っていくしかないよねと監督と話し合って、作っていきました。クランクインする前は、ニノと同じように上履きとジャージーで生活をしたり、好きな食べ物ってなんだろう？と考えたり……」と役作りへの入れ込みぶりを明かしている。

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　ドラマと映画ともに同じキャストで同時制作されており、ドラマは今年夏にMBS・TBS系で深夜に連続放送され、12年春には実写映画が劇場公開される予定。林さんは「妹が原作ファンだったこともあって、その作品にかかわれると聞いたときはすごくうれしかった。今自分にできることは見た人に希望を与える。見た人皆を笑顔にする作品を一生懸命作ることだと思っています」と話している。

　桐谷さんは「髪の色にはこだわり、3回くらいサロンに通い染めて作りました。ジャージーもオーダーメードです」と話しながら、「セリフだったり、演出だったり、いたるところに監督ならではの仕掛けがたくさんあります。個人的には、ニノとリクが途中すれ違ってしまうシーンがあるんですが、そこは2人とも必死で演じたのでみてもらいたいです」とアピールしている。

　「荒川アンダー ザ ブリッジ」は、「聖（セイント）☆おにいさん」で知られる中村光さんが「ヤングガンガン」で04年から連載する人気マンガ。自称「金星人」のホームレス美少女「ニノ」に助けられ、荒川の橋の下に住み着くことになった大企業の御曹司・市ノ宮行（こう）が、かっぱの着ぐるみを着ている「村長」、筋骨隆々の傭兵（ようへい）上がりの「シスター」といった個性豊かな住人たちと日々を過ごす……というコメディー。昨年、テレビ東京系でアニメ化されている。（毎日新聞デジタル）