マンガ新連載:「漢晋春秋司馬仲達伝三国志しばちゅうさん」負け組っぽい?影の英雄にスポット

末弘さんのマンガ「漢晋春秋司馬仲達伝三国志しばちゅうさん」のイラスト (c)末弘・講談社
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末弘さんのマンガ「漢晋春秋司馬仲達伝三国志しばちゅうさん」のイラスト (c)末弘・講談社

 雑誌で連載が始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。諸葛孔明の引き立て役として見られがちな司馬仲達にスポットを当てた末弘さんの「漢晋春秋司馬仲達伝三国志しばちゅうさん」が、26日発売の「イブニング」(講談社)22号で始まった。「勝ち組だけどなんか負け組っぽい」「歴史とアイツ(孔明)に虐げられた三国志一のナイーブガイ」というフレーズがぴったりな史実を基にしたフィクションだ。

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 三国志の分裂状態を統一させた晋王朝の礎(いしずえ)を築いたのが仲達。将来を有望視された8人兄弟の次男で、最も才が飛びぬけていたという。そんな彼が曹操にスカウトされるのだが、「お腹が痛い」「病気です」と言い訳を並べて仕官を断ってしまう。仲達を部下にしたい曹操は、その仮病を見抜き、仲達の家にこっそり忍びこむのだが……。

 ◇イブニング編集長からのメッセージ

 編集者たるもの一度は「三国志か戦国時代」をテーマにマンガを作りたいと思うものです。

 で、気鋭の若手編集が持ってきたのが三国志。「誰が主人公なの?」「どの戦いからやる?」

 「えー、主人公はしばちゅうさんです。戦いは特にまだありません」

 「? シバチューサンなんてやついたっけ? 何だか最近のIT関連用語みたいに聞こえたが?」

 「えーと(以下略)」。この後担当が「以下略」の説明をしてくれます。

 ◇イブニング編集担当からのメッセージ

 司馬仲達。略して「しばちゅう」さんは、動乱の三国志の時代を終息させた立役者。いわば中国全土に平和をもたらした英雄……のはずなのに、諸葛孔明のライバルだったため、中国でも屈指の嫌われ者に。がんばったのにそれはあんまりだよね……ということで主人公に大抜擢(ばってき)。動乱の時代をかいがいしく生きるしばちゅうさんを見守ってやってください。

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