国の役所の内閣府が15日に発表した2021年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は、その前の3か月(四半期)に比べて0・8%減り、市場予想(前期比0・2%減)を大幅に下回りました。この状態が1年続いた場合の年率換算で3・0%減る計算になります。
個人消費が伸びず
GDPの内訳で割合が最も大きい個人消費(モノやサービスを買うこと)は前期比1・1%減りました。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言で、外食などの消費が伸びませんでした。また部品がうまく届かないために自動車の生産・販売が減ったことも響きました。
山際大志郎経済再生担当大臣は15日の記者会見で「コロナの新規感染者が多くなったことで、国民の行動、社会活動が抑制されたことが一番大きな要因」と話しました。