国会で与党と野党が衝突している森友学園問題で、当時の財務省の責任者で、今は国税庁のトップの佐川宣寿長官が9日、責任を取って国税庁長官を辞任しました。佐川さんは昨年7月に長官になってから、一度も記者会見を開かず辞めることになりました。
佐川さんは、財務省の理財局長という役職で、森友学園に国の土地を売る立場でした。
この日、報道陣を前に「国会に対する対応にていねいさを欠き、混乱を招いた」と謝りました。森友学園問題での役割については話していません。
佐川さんは、森友学園問題のすべてを知る一人です。自ら辞めた理由の中に、不正への関与や、国会にうそをついていたことが含まれるとしたら、安倍晋三総理大臣が率いる政権の運営にも影響します。