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フィールドの向こうに

フィールドで輝きを放つ者もいれば、涙を流す者もいる。その向こうにある光景を見つめたい。

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本気のアスリート=田原和宏

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日本財団のプロジェクト発表後のトークセッションで、自らの取り組みを振り返る一ノ瀬メイさん(右から2人目、左端が井本直歩子さん)=東京都内で2024年3月28日午後1時3分、田原和宏撮影
日本財団のプロジェクト発表後のトークセッションで、自らの取り組みを振り返る一ノ瀬メイさん(右から2人目、左端が井本直歩子さん)=東京都内で2024年3月28日午後1時3分、田原和宏撮影

 記者会見で、本気という言葉を3回繰り返した。

 スポーツ界から使い捨てのプラスチックごみをなくしたい――。1996年アトランタ・オリンピック競泳代表で元国連職員の井本直歩子さん(47)らの思いを受け、日本財団はプラごみ削減のためのプロジェクトを始めた。競技団体や協賛企業、ファンらに幅広く働きかけ、2027年度末までに主要スポーツの興行におけるプラごみの半減を目指す。参加者には30人以上のアスリートのほか、サッカー・Jリーグも名を連ねた。

 使い捨てのプラごみによる海洋汚染は世界的な問題だ。環境省などによると、プラの生産量は世界で年間3億トンを超える。うち、少なくとも毎年800万トンが海に流出。50年までにプラごみが世界中の魚の総重量を上回ると予測される。プラごみは製造時のほか廃棄時にも二酸化炭素を排出し、気候変動への影響も見逃せない。

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