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土地の言葉が映すニッポン=濱田元子

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「クチナシと翁」の一場面=田中流撮影
「クチナシと翁」の一場面=田中流撮影

 3月初めの沖縄は思いのほか寒かったが、辺野古に集まった人々は熱かった。毎月恒例の「県民大行動」の日だ。県紙1面は新基地建設を巡る代執行訴訟で県の敗訴が確定したことを伝えていた。またもないがしろにされる民意。「わじわじー(腹立たしい)」という言葉が広がった。

 その辺野古の感覚に重なったのが劇団1980「今昔筑波幻影」(2月29日~3月8日、藤田傳作、山本隆世演出、東京・HTSスタジオ)だ。「地方から見たニッポン」をテーマにした3部作の一つで、バブルにさしかかる1986年の初演。国策である筑波研究学園都市開発を巡る用地買収の理不尽が皮肉とユーモアを込めて描かれる。旧住民と東京からの新住民との格差が、茨城の方言を通してあぶり出される…

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