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円安と物価高

日本の物価が上がっています。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、賃上げの動きも見られます。

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おむつ、計測器、半導体… 株価を10倍以上に伸ばした企業は?

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史上最高値を更新した日経平均株価を表示する電光掲示板=東京都中央区で2024年2月22日午後1時9分、北山夏帆撮影
史上最高値を更新した日経平均株価を表示する電光掲示板=東京都中央区で2024年2月22日午後1時9分、北山夏帆撮影

 日経平均株価(225種)が1989年12月29日につけたバブル期の終値の最高値(3万8915円87銭)を超えた。バブル崩壊後に日経平均が低迷し、約34年をかけてようやく当時と同水準に回復した。中にはその間に株価を10倍以上に上昇させた銘柄もある。どんな企業が躍進を遂げたのだろうか。

 バブル期の89年12月29日時点で既に東証に上場していた企業を対象に、34年ぶりに最高値を更新した2024年2月22日時点と比較した。

 株価が10倍以上に伸びたのは15社だった。伸び幅のトップは、工場の生産性向上につながる計測器を手がける「キーエンス」だ。89年末の株価1203円94銭から6万9550円と約57倍に上昇した。また、モーター大手のニデック(旧日本電産)が約22倍、おむつなどの衛生用品大手「ユニ・チャーム」が約19倍となった。いずれも業界内で高い競争力を誇る商品を有している。

 SMBC日興証券投資情報部の太田千尋氏は「約34年の流れの中で、海外に進出するなど苦しい時に努力をして利益を伸ばしてきた銘柄だ」と強調する。

 10倍を超えた15社の多くが海外に展開しているが、特に上昇が目立つのが半導体関連企業だ。

 半導体の基板を切り分けたり回路を形成したりする製造装置の分野では、「…

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