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フィールドの向こうに

フィールドで輝きを放つ者もいれば、涙を流す者もいる。その向こうにある光景を見つめたい。

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闘争心=田原和宏

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リング上であいさつする元プロボクサーの袴田巌さん(左は姉の秀子さん、右は当時の日本プロボクシング協会の会長、大橋秀行さん)=東京・後楽園ホールで2014年5月19日夜(代表撮影)
リング上であいさつする元プロボクサーの袴田巌さん(左は姉の秀子さん、右は当時の日本プロボクシング協会の会長、大橋秀行さん)=東京・後楽園ホールで2014年5月19日夜(代表撮影)

 35年前、53回目の誕生日を迎えた元プロボクサーは夢をつづった。「若者たちと共に世界を目指して燃えたいと奮い立つ(略)それは私の現在の本心なのです」

 これを獄中で書いたのは、10日で88歳になった袴田巌さん(「主よ、いつまでですか」新教出版社)。1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した後も、闘志を失わなかった。2014年にやり直しの裁判(再審)の開始が決定。48年ぶりに釈放された。あれから10年になるが、再審は今も続いている。

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