24年春闘、早期に大幅賃上げ 大手の満額回答が相次ぐ背景は?
毎日新聞
2024/3/6 21:03(最終更新 3/6 21:04)
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2024年春闘で、労働組合の賃上げ要求に満額回答する大企業が相次いでいる。集中回答日の13日まで1週間あるが、長引く物価高や人材獲得競争が早期決着に拍車をかけている。
「賃上げが経済の好循環につながればいい。(国内の)デフレだった状況を、良いインフレに変えていく一助になればと思っている」。「ガスト」などを展開する、すかいらーくホールディングス(HD)の金谷実社長は6日、毎日新聞の取材に対して賃上げの重要性を語った。
同社は2月21日、組合側の要求に満額回答した。過去10年で最高水準となる平均約6・22%の賃上げだ。金谷氏は、物価高で負担感の強まっている従業員の生活水準やモチベーションの向上につなげたいとする。「春先には(商品の)値上げを検討している」とも述べ、価格転嫁によって持続的な賃上げにつなげる姿勢も示した。
飲食業は賃上げの動きが鈍く、平均賃金(厚生労働省調査、22年)も月額26万5300円と、全産業平均(31万1800円)よりも低い傾向にあった。だが、…
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