伊藤若冲の絵巻、新たに見つかる 全長2.8mの大作 福田美術館

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公開された伊藤若冲の「果蔬図巻」=京都市右京区で2024年3月5日午後1時49分、山崎一輝撮影
公開された伊藤若冲の「果蔬図巻」=京都市右京区で2024年3月5日午後1時49分、山崎一輝撮影

 京都市右京区の福田美術館は5日、江戸時代中期に京都で活躍した絵師、伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800年)が晩年に描いた未知の絵巻が見つかったと発表した。さまざまな野菜や果物に、にじみを生かした淡い色彩を施した絹本着色絵巻(長さ約280センチ、幅約30センチ)で、同館が「果蔬図巻(かそずかん)」と名付けた。

 元々は青物問屋の主人だったという若冲。絵巻にはレンコンやブドウ、カボチャなど40種あまりが並べて描かれ、最後のトウガンの上には、若冲が晩年に用いた雅号と76歳(数え年)の時の作品であることを示す署名「米斗翁(べいとおう)行年(ぎょうねん)七十六歳画」が記されている。若冲による絹本着色絵巻はこれまで、77歳(同)で描いた「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(国重要文化財)が唯一知られてきたが、主題となった野…

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