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驚いたが、ふさわしい選考だ。
未知の世界を切り開く創造的な行動をたたえる「植村直己冒険賞」に、ノンフィクション作家の高野秀行さん(57)らが選ばれた。
2018年から22年にかけて3回にわたり、探検家・山田高司さん(65)とイラクの巨大湿地帯「アフワール」を踏査した。古代メソポタミア文明を育んだチグリス川、ユーフラテス川の合流地域で、4500年前と変わらぬ暮らしの人々らを取材。「イラク水滸伝」(文芸春秋)として探検の記録をまとめ、昨夏刊行した。
東京都内の記者会見で、高野さんは「受賞するとは夢にも思わなかった」と述べた。歴代の受賞者には、人類5万キロの旅をたどった関野吉晴さんら冒険家にふさわしい名前が並ぶ。異例の感はある。
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