デジタル技術か人間の判断か 羽田衝突、再発防止へ続く熟議
毎日新聞
2024/2/1 20:25(最終更新 2/1 20:25)
有料記事
1189文字
- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
東京・羽田空港で日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機が衝突した事故から2日で1カ月。国土交通省は今後、どのように安全対策を講じようとしているのか。
事故は海保機、JAL機、管制官の3者それぞれの要因が重なって起きたとみられる。ヒューマンエラー防止のためのシステムがあったものの事故を回避するには至らなかった。国交省は緊急対策を講じた上で、月1~2回のペースで有識者委員会を開催し、再発防止に向けた中間報告を夏ごろにまとめる方針だ。
交信記録によると、管制官は海保機に離陸順が1番目であることを意味する「ナンバー1」と伝え、滑走路手前の停止位置まで地上走行するよう指示した。しかし、海保機は許可がないまま滑走路に進入し、着陸してきたJAL機と衝突。海保機では、脱出した機長を除く5人が死亡した。
海保機は「ナンバー1」と伝えられたことで…
この記事は有料記事です。
残り820文字(全文1189文字)
【時系列で見る】
-
羽田衝突事故から2カ月 海保が乗員5人の「公葬」 遺族ら参列
56日前 -
乗組員の会話、離着陸時は控える規則試行 羽田衝突事故で海保
66日前 -
羽田衝突1カ月 元JAL機長が交信記録を分析して見えたこと
85日前動画あり -
客室へのペット同伴 JALは「議論開始」、ANAは? 独自アンケ
85日前 -
デジタル技術か人間の判断か 羽田衝突、再発防止へ続く熟議
86日前深掘り -
羽田衝突想定の訓練決定も 航空会社「学ぶべきだ」 事故1カ月
86日前 -
管制官とパイロットら意見交換 羽田の衝突事故巡り、国交省対策
88日前 -
航空保険って? 機体損害や乗客へ賠償 巨額の支払いに備え=回答・高田奈実
92日前 -
羽田衝突「フライトレコーダーなど解析可能」 運輸安全委が会見
95日前 -
JAL機パイロット、衝突後は「操縦不能に」 羽田事故の聞き取り
104日前 -
羽田衝突事故、国交省が有識者検討委設置 夏ごろに中間報告
106日前 -
海保機、なぜ滑走路進入 運輸安全委の調査、機長の認識が焦点
107日前 -
日航、衝突で炎上した機体の一部保存を検討 安全意識の醸成狙い
107日前 -
出発順の伝達、運用見合わせ 羽田衝突事故で再発防止策 国交省
109日前 -
羽田衝突事故、国交省が再発防止策を公表 外部検討委近く設置へ
109日前 -
「当事者が真実を語るか」 羽田衝突事故、元管制官の懸念とは
109日前 -
羽田空港、1分間に1.5回離着陸 「絶え間なく交信」管制重圧
110日前深掘り -
「必ず起きる」人的ミス 人間と装置でどう防ぐ? 羽田衝突事故
110日前深掘り -
羽田空港・C滑走路が再開 現場に補修の黒い跡 衝突事故1週間
110日前動画あり