米国ニューヨークのゲイコミュニティーを描いた大作舞台「インヘリタンス―継承―」が2月から東京芸術劇場を皮切りに大阪、北九州で上演される。2018年のロンドンでの初演以来、ブロードウェーでも高い評価を勝ち取り、ローレンス・オリビエ賞とトニー賞を相次いで受賞した話題作。日本初演となる今公演で主演する福士誠治は、「幸せになるために、人が人を思う物語」と話す。
今、欧米で勢いのある作家の一人、マシュー・ロペスの作。10年代後半のニューヨークに暮らす3世代のゲイの人々にスポットライトが当てられる。1980年代のエイズ流行初期を生き抜いた60代、それからHIV(エイズウイルス)と病とともに生活する30代、20代の男性たちだ。米国におけるエイズ流行やゲイの世界を取り上げた演劇作品では、「エンジェルス・イン・アメリカ」(1部=91年、2部=92年初演)やミュー…
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