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英国民55%、EU離脱「後悔」 貿易支障/削減目指した移民は増加

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欧州大陸と英国を結ぶ玄関口となっている英南東部ドーバー港の検問所付近=2023年7月、篠田航一撮影
欧州大陸と英国を結ぶ玄関口となっている英南東部ドーバー港の検問所付近=2023年7月、篠田航一撮影

 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)から12月31日で3年を迎えた。通関手続きの復活やインフレの影響もあり、最近の世論調査では半数以上が「離脱は間違っていた」と回答するなど、その恩恵を感じられない国民も多い。英メディアには「離脱を後悔する」という意味の造語で、ブリテン(英国)とリグレット(後悔)を合わせた「ブレグレット」という言葉も盛んに登場している。

 英国は2016年の国民投票で離脱派が勝利し、20年12月31日に離脱を完了した。英国にとって今なおEUは最大の貿易相手だが、離脱後は英EU間で煩雑な通関手続きや国境管理が復活。英国の製造業団体「メークUK」の23年12月の貿易報告書によると、離脱後は製造業者の9割が対EU貿易に「支障が出ている」と答えた。税関での書類作業などが増え、スムーズな取引を阻害しているという。

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