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「ミスターNHK」磯村尚徳さんを悼む NHKエンタープライズ元社長・佐藤寿美氏「紳士的で仕事熱心」

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91年、東京都知事選に出馬、都庁の模型を持ち、演説パフォーマンスをする磯村尚徳さん  拡大
91年、東京都知事選に出馬、都庁の模型を持ち、演説パフォーマンスをする磯村尚徳さん 
NHK「NEWS CENTER 9」の最終本番を終えた、(左から)木村太郎・磯村尚徳・宮崎緑(1988年4月1日撮影) 拡大
NHK「NEWS CENTER 9」の最終本番を終えた、(左から)木村太郎・磯村尚徳・宮崎緑(1988年4月1日撮影)

 NHKの報道番組「ニュースセンター9時」の初代キャスターを務めた磯村尚徳(いそむら・ひさのり)さんが6日、骨髄異形成症候群のため都内のホスピスで死去した。94歳。東京都出身。

 「ちょっとキザですが」などの前置きでおなじみだった磯村さん。報道ディレクターとして仕事を共にした、NHKエンタープライズ元社長で宮崎県立芸術劇場館長の佐藤寿美氏(75)は「素顔はキザではなく、極めて紳士的で仕事熱心な人」と説明。コロナ禍前までは一緒にゴルフもしていたといい、突然の訃報に「がくぜんとしました。本当に残念」としのんだ。

 磯村さんは記者時代、海外の支局に赴任。当時、欧米ではニュースに自身の感想を付け加える「アンカーマン」と言われるキャスターが活躍し始めていた。佐藤氏は「そういった姿を磯村さんは取り入れたのでは。個性を生かしたキャスターの草分けでした」と振り返る。

 都知事選に出馬した際、選挙参謀から「銭湯に入って親しみやすさをアピールした方がいい」と助言された。秘書として選挙戦を支えた佐藤氏は「私は反対しましたが、磯村さんは“幼い頃、毎日銭湯に行っていたんだよ”と言って銭湯にいる人の背中を流していた。NHK退局後も後輩を可愛がってくれて、周囲との交わりを大切にする優しい人でした」と悼んだ。

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