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フィールドの向こうに

フィールドで輝きを放つ者もいれば、涙を流す者もいる。その向こうにある光景を見つめたい。

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フィールドの向こうに

キャプテン=田原和宏

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「文化勲章受章を祝う会」で感謝の言葉を述べる日本サッカー協会元会長の川淵三郎さん(手前)=東京都新宿区の国立競技場で2023年11月30日午後4時39分、田原和宏撮影
「文化勲章受章を祝う会」で感謝の言葉を述べる日本サッカー協会元会長の川淵三郎さん(手前)=東京都新宿区の国立競技場で2023年11月30日午後4時39分、田原和宏撮影

 ギターの奏でるテーマソングがあの時の光景をよみがえらせる。

 1993年5月15日、東京・国立競技場。サッカーのJリーグが開幕した日だ。

 「スポーツを愛する多くのファンの皆さまに支えられまして、Jリーグはきょう、ここに大きな夢の実現に向かって、その第一歩を踏み出します」

 当時、チェアマンとして開会宣言を読み上げた川淵三郎さん(87)。その思いは揺るぎない。11月30日、新しくなった国立競技場であった「文化勲章受章を祝う会」では一言一句たがわず、宣言をそらんじた後、感謝の言葉を述べた。

 宣言にサッカーという単語を使わなかったのはスポーツ全体のため、との思いがあったから。この日も「スポーツにとって大事なのはトップアスリートもそうだが、草の根の活躍こそ」と訴えた。

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