日本3大奇祭・蘇民祭、25年から取りやめ 高齢化と担い手不足

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大勢の報道陣が囲んだ柴燈木登り=岩手県奥州市の黒石寺で2008年2月14日未明、手塚耕一郎撮影
大勢の報道陣が囲んだ柴燈木登り=岩手県奥州市の黒石寺で2008年2月14日未明、手塚耕一郎撮影

 1000年以上にわたって岩手県奥州市の黒石寺(こくせきじ)で開かれてきたとされる伝統行事「蘇民祭(そみんさい)」について、来年2月の開催を最後に、2025年からは執り行わないことが決まった。黒石寺が5日に記者会見を開いて発表した。藤波大吾住職(41)は「関係者の高齢化と担い手不足によって祭りの維持が困難になった」と話した。

 蘇民祭は毎年旧暦正月に合わせ夜から翌朝にかけて開催され、下帯姿の男衆が五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願って護符が入った麻製の「蘇民袋」を奪い合う。日本3大奇祭の一つとも称される。昨年と一昨年は新型コロナウイルスの影響で護摩祈とうのみだったが、今年は水を浴びてお堂を巡る「裸参り」など規模を縮小して実施された。

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