強権ベネズエラ、隣国の資源地帯の領有権巡る国民投票で「勝利」宣言

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国民投票後、支持者を前に演説するマドゥロ大統領=カラカスで2023年12月3日、AP
国民投票後、支持者を前に演説するマドゥロ大統領=カラカスで2023年12月3日、AP

 南米ベネズエラで3日、隣国ガイアナの資源地帯「エセキボ地域」のベネズエラへの帰属を一方的に問う国民投票が実施された。地元メディアによると「95%以上の承認を得た」との暫定結果が発表され、独裁色の濃い反米左派マドゥロ大統領は「地滑り的勝利だ」と強調。周辺地域に緊張が生じている。

 ベネズエラは長年、この地域の領有権を主張してきた。マドゥロ政権は今後どのような行動を取るかには言及していない。CNNブラジルの報道では、投票前には両国と国境を接するブラジルの陸軍が国境地帯の監視に当たる人員を増強した。

真の狙いは大統領選の動静調査か

 一方、今回の国民投票について、ベネズエラで来年後半に予定される大統領選へ向けた「動静調査」が真の狙いとの見方もある。

 エセキボ地域…

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