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「柿の葉すし 山の辺」 大前英二さん、真美さん(桜井市) 夫婦で守り伝える、古里の味 /奈良

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二人三脚で店を切り盛りする大前英二さん、真美さん夫妻=桜井市で、塩路佳子撮影
二人三脚で店を切り盛りする大前英二さん、真美さん夫妻=桜井市で、塩路佳子撮影

 かつては吉野地方を中心に、家庭で作られていた「柿の葉すし」。その手作りの味を守り伝えているのが「柿の葉すし 山の辺」(桜井市)だ。店主の大前英二さん(65)は川上村の出身で、「子どもの頃は家にお客さんが来ると、母親が作っていた。その味は舌が覚えている」と話し、妻真美さん(61)と店を切り盛りしている。【塩路佳子】

 明日香村の奈良文化財研究所飛鳥資料館から桜井方面に歩くと、ほどなくして「柿の葉すし 山の辺」が見える。5坪ほどの小さな店は、関東から新幹線に乗って買いに来る客もいる評判ぶり。柿の葉が色付く11月ごろは、赤や黄色の葉に包んだ季節限定のすしが人気だ。取材に訪れた日は午前中で“完売”となり、従業員が柿の葉を拭くなど翌日の準備に追われていた。

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