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出直し江東区長選、都知事選へ布石? 対立の小池氏と自民の共闘

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今年2回目の区長選が間近に迫る東京都江東区。豊洲地区(中央)には高層マンションが建ち並ぶ=2023年4月5日午後3時21分、本社ヘリから北山夏帆撮影
今年2回目の区長選が間近に迫る東京都江東区。豊洲地区(中央)には高層マンションが建ち並ぶ=2023年4月5日午後3時21分、本社ヘリから北山夏帆撮影

 公職選挙法違反事件を巡る前区長の辞職に伴う東京都江東区長選が12月3日に告示される。東京の地方選挙で連敗し、捜査によるダメージも続く自民党は、東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と共闘する道を選んだ。都政で緊張関係にある自民と小池氏。出直し選挙を前に、来夏の知事選も視野に入れて交錯する思惑を探った。

 「選挙というのは、それぞれの地域やカスタムメード(事情に応じてつくられるもの)ですから、いろいろなパターンがあるんじゃないでしょうか」。24日の知事定例記者会見。小池氏は、都内の地方選で対決が続く自民と江東区長選で相乗りすることを問われ、こうかわした。自民、公明、国民民主、都民フの各党は元東京都部長の大久保朋果氏(52)を推薦する。

 「知事から学んだのは視野の広さと行動力」。知事側近の特別秘書の担当課長を務めたことがある大久保氏も、21日の出馬会見では小池氏から借りたという白いジャケットを身にまとい、つながりを強調した。

 4月の区長選では、有料ネット広告を巡って区長室が東京地検特捜部の家宅捜索を受け、前区長の木村弥生氏(58)が就任半年で辞職。その後、自民の柿沢未途衆院議員(52)=東京15区=が動画撮影を勧めたことを認めたほか、木村氏の票をとりまとめる趣旨で区議らに現金を渡した疑いが取り沙汰されている。

都内で苦戦の自民「次は負けられない」

 逆風下の自民は今回、小池氏や都民フと共闘する道を選んだ。政権の支持率が低迷する中、都内の選挙では9月の立川市長選、10月の都議補選(立川市)、11月の青梅市長選と自民推薦候補の落選が続く。自民関係者は「次は絶対に負けられない」と口をそろえる。

 自民は前回の区長選で、元区長の長男で元都議の山崎一輝氏(50)を推薦したものの、保守分裂の末に木村氏に敗れた。自民都議の一人は「捜査は今も続いており、議員経験者というだけで…

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