連載

Interview

映像や舞台、音楽、文学などで活躍する人に作品への思いをインタビュー。新たな一面がのぞくかも。

連載一覧

Interview

山崎貴さん(映画監督) 生き残った人々の葛藤 終戦直後の東京舞台「ゴジラ-1.0」

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
インタビューに応じる「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督=東京都千代田区の東宝本社で2023年11月3日午後1時23分、手塚耕一郎撮影
インタビューに応じる「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督=東京都千代田区の東宝本社で2023年11月3日午後1時23分、手塚耕一郎撮影

 公開中の映画「ゴジラ―1.0」で、ゴジラは終戦直後の東京に現れ、復興途上の銀座を破壊する。迎え撃つのは戦争で生き残った元海軍の将兵たち。山崎貴監督は「永遠の0」(2013年)、「アルキメデスの大戦」(19年)でも第二次世界大戦を題材にした。「ゴジラ」を含めいずれもヒットしている娯楽作だが、心中には戦争への思いがあった。

 「ゴジラ」第1作の公開は、1954年。終戦から間がなく、この年には米軍がビキニ環礁で行った核実験で日本の漁船、第五福竜丸が被ばくし、大きな社会問題になっていた。こうした世相を背景に、初代ゴジラは核実験で目覚めたという設定だった。本多猪四郎監督も、ゴジラを「核」「戦争」の象徴として捉えている。

この記事は有料記事です。

残り1936文字(全文2244文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月