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男子第74回、女子第35回全国高校駅伝競走大会岡山県予選(県高体連、県教委、毎日新聞岡山支局など主催)が5日、同県井原市上出部町の井原運動公園陸上競技場を発着点とするマラソンコースであり、男子16チーム、女子14チームが出場(オープン参加を除く)。男子(7区間42.195キロ)は倉敷が46年連続46回目、女子(5区間21.0975キロ)は興譲館が25年連続25回目の優勝を果たした。両校は12月24日に京都市で開かれる全国大会の出場権を得た。また、男女とも6位までのチームに中国大会(11月19日、山口市)への出場権が与えられた。【平本泰章、石川勝己】
男子
レース終盤に気温25度に達した暑さをはねのけての46連覇に、就任1年目の中元健二監督(34)は「まずはほっとした」と目を細めた。
序盤は力を抑える暑さ対策が奏功した。1区の檜垣蒼(3年)は序盤から玉野光南の選手と並走する形になったが、6キロ過ぎで「余裕を持って前に出られた」。冷静沈着なスパートで2位に20秒差をつけてたすきをつなぐと、その後も全員区間賞の快走で圧倒した。
昨年の全国制覇を経験した檜垣、桑田駿介(3年)、サムエル・キバティ(同)の3本柱に加え、アンカーを務めた1年・北村海智ら新戦力も台頭している。連覇がかかる都大路に向け、桑田は「一人一人が最大の力を発揮できるようにしたい」と強調した。あえて目標順位を掲げないのは、持てる力を出し切れば自然と視界は開けるという自信の表れだ。
女子
暑さもあり目標タイム1時間9分50秒には及ばなかったが、連覇の歴史を守りきった。
1区の主将、樋口美桜(3年)が4キロ過ぎで先頭集団から抜け出し、「25連覇のプレッシャーはあったが、後輩たちを引っ張ろうと懸命に走った」。
今春就任した山下尭哉監督(34)から「走りを楽しみなさい」と指導を受ける選手たち。2区の大住早永(2年)は左足に痛みを感じながらも、同じ中学の先輩の3区・坪島さくら(3年)にトップでたすきをつないだ。
4区・持田亜姫(3年)も腰の痛み止めを飲んで力走し、「みんなの頑張りに力をもらった」。アンカーの5区・チェプコルコル・アイリン(2年)は「最後の上り坂はきつかった」が、粘りの走りでフィニッシュ。樋口主将は「都大路では前回の8位を上回る成績を目指す」と誓った。
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