金剛力士像2体、本格修復へ 標高150mから山降ろし 静岡市

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
風雨にさらされて傷んだ金剛力士像(阿形像)=静岡市提供
風雨にさらされて傷んだ金剛力士像(阿形像)=静岡市提供

 国の重要文化財・霊山寺仁王門(静岡市清水区大内)に安置された平安~鎌倉期制作の金剛力士像2体が、本格修復される。作業は標高約150メートルの寺から搬出して行う。ふもとまでは「三十三曲がり」と呼ばれる山道と石段が唯一の運搬路。修復を手がける吉備文化財修復所(さいたま市)の牧野隆夫代表は「半世紀近い修復経験の中で、今回ほど厳しい条件での搬出は初めて。緊張するが無事に終えられるよう全力を尽くす」と意気込む。【丹野恒一】

 霊山寺は清水区の街並みや駿河湾を臨む山の中腹に建つ。本尊の千手観音にちなみ、「大内の観音さん」の愛称で親しまれる。

この記事は有料記事です。

残り416文字(全文683文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月