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国の重要文化財・霊山寺仁王門(静岡市清水区大内)に安置された平安~鎌倉期制作の金剛力士像2体が、本格修復される。作業は標高約150メートルの寺から搬出して行う。ふもとまでは「三十三曲がり」と呼ばれる山道と石段が唯一の運搬路。修復を手がける吉備文化財修復所(さいたま市)の牧野隆夫代表は「半世紀近い修復経験の中で、今回ほど厳しい条件での搬出は初めて。緊張するが無事に終えられるよう全力を尽くす」と意気込む。【丹野恒一】
霊山寺は清水区の街並みや駿河湾を臨む山の中腹に建つ。本尊の千手観音にちなみ、「大内の観音さん」の愛称で親しまれる。
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