「究極の声」追い求め テノール歌手・秋川雅史さん、活動の幅広げ
毎日新聞
2023/9/24 08:45(最終更新 9/25 16:05)
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コンサートを中心に活動しているテノール歌手の秋川雅史さん(55)。追い求めているのは「究極の声」だという。オペラなど公演の中止を余儀なくされた新型コロナウイルス禍に、活動の幅を広げるべく取り組んでいたことがあった。【東山潤子】
入選するまでになった腕前
コンサートができなかった代わりに励んだのが、趣味の彫刻だ。出身は愛媛県西条市。毎年秋に開かれる「西条まつり」に登場するだんじりに装飾された木彫りの竜などに子どもの頃から憧れを抱いていたという。
2011年に公演で訪問したドイツでタカの置物を購入。自宅で眺めているうちに、自分でも彫れるような気がしてきた。最初は見よう見まねだったが、仏像彫刻家の指導を受けると腕前はぐんぐんと上達。コロナ禍のステイホームで熱中したところ、「木彫蛙と蛇」など、21年度から3年連続で二科展に入選するまでになった。
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