大阪地検特捜部に取り調べ映像の一部提出命じる 明浄学院事件で地裁

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大阪地裁=大阪市北区で、曽根田和久撮影
大阪地裁=大阪市北区で、曽根田和久撮影

 学校法人の土地取引を巡って業務上横領罪に問われ、無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」(大阪市中央区)の山岸忍前社長(60)が、大阪地検特捜部の捜査で精神的苦痛を受けたとして国に損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は19日、特捜部による取り調べを録音・録画したデータの一部を提出するよう国に命じた。山岸氏の弁護団によると、国に賠償を求める訴訟で特捜部の取り調べ映像の提出が認められるのは異例。

 提出が命じられたのは、山岸氏の元部下=同罪で有罪確定=の取り調べのうち約17時間分。元部下は当初、山岸氏の関与を否定していたが、特捜部の取り調べ後に山岸氏が関与したと供述を一転させていた。山岸氏を無罪とした刑事裁判では、元部下が検事から威圧的な取り調べを受けたとして、その供述の信用性が否定されている。

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