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「都道府県魅力度ランキング」というデータがある。上位の自治体は喜び、下位が指定席のようになった知事からは「法的措置も辞さない」と物騒な発言が飛び出す。今年のランキングは10月中旬に発表される予定。民間調査会社による「格付け」はなぜこうも話題になるのか。そもそも地域の魅力とはいったい何か。
不満ぶちまけた群馬県知事
ランキングは「ブランド総合研究所」が2009年から毎年発表している。それが一躍注目を集めたのは21年10月のこと。同年のランキングが44位に落ち込んだ群馬県の山本一太知事は「根拠の不明確なランキングで魅力がないという誤った認識が広がれば、県民の誇りを低下させ経済的損失につながる」と記者会見で不満をぶちまけ、「内容を精査し、法的措置も検討する」とまで言い放った。
お隣の栃木県は20年10月発表のランキングで最下位となり、1週間後に福田富一知事が同社を訪問。調査方法の変更を求めた。翌月に投開票された知事選で、県の魅力発信のあり方が争点となった。
魅力度ランキングは民放テレビの人気番組で結果を発表するなど知られた存在。ブランド総合研究所はブランド力向上…
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