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関東大震災100年

1923年9月1日に発生し、10万人を超える犠牲者を出した関東大震災。100年後を生きる私たちが学べることは。

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関東大震災100年

痕跡を訪ねる 横浜・山下公園 がれきを埋めて整備 市民目線で活用 災害復興の象徴 /静岡

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外国人観光客も多く訪れる山下公園=横浜市中区の横浜マリンタワーで2023年7月27日、遠藤和行撮影
外国人観光客も多く訪れる山下公園=横浜市中区の横浜マリンタワーで2023年7月27日、遠藤和行撮影

 横浜市有数の観光地、山下公園。港を望む長さ約700メートル、幅約100メートルもの園内には花壇が整然と配置され、外国人観光客や市民が憩う。その始まりは開放的なイメージとは裏腹の関東大震災にさかのぼる。もともと潮干狩りでにぎわう遠浅の海岸が、震災のがれきの処分地となったのが原点だ。

 2013年8月、園内でボーリング調査が行われた。横浜港の調査研究などを行う「横浜みなと博物館」が直径約10センチのパイプで地下約6メートルまでの地層を探った。地下1・8メートルから約2・7メートルの厚みで赤レンガやガラス片、茶わんの陶片などが出土した。関東大震災のがれきだった。

 同博物館の三木綾学芸員は「調査は1カ所だが、多くのがれきが見つかり、生活の痕跡も分かった。公園全体ではとんでもない量のはずで、被害の大きさが想像できた」と振り返る。

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