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大和川沿いに大阪方面から奈良盆地に生息地を広げているとみられる特定外来生物「ヌートリア」の目撃情報が5月、盆地南端の御所市から、生息調査を続ける大阪市立自然史博物館の和田岳・主任学芸員に寄せられた。県内の大和川では2019年、大阪府境に近い王寺町で目撃されたのが初めて。北部や東部の自治体での目撃情報も届いていて、和田さんは「奈良盆地の広範囲にすでに生息している可能性が高い」とみている。【熊谷仁志】
ヌートリアは南米原産の大型ネズミ。和田さんによると、大阪周辺では00年ごろから淀川水系で生息域を広げた。県内では10年代前半、淀川の支流・木津川水系が流れる奈良市東部や宇陀市などで目撃され始めた。
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