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防衛力強化の余波? 陸自「富士総合火力演習」、一般公開取りやめ

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多くの観客が見守る中、実弾射撃が披露された陸上自衛隊の富士総合火力演習=静岡県の東富士演習場で2014年8月24日午前10時47分、武市公孝撮影
多くの観客が見守る中、実弾射撃が披露された陸上自衛隊の富士総合火力演習=静岡県の東富士演習場で2014年8月24日午前10時47分、武市公孝撮影

 陸上自衛隊は今年度から、東富士演習場(静岡県御殿場市など)で開催している国内最大規模の実弾射撃演習「富士総合火力演習」(通称・総火演)の一般公開を取りやめることを決めた。近年、入場券の当選倍率は約30倍と高い人気を誇っていたが、政府の防衛力抜本強化の余波が及んだという。ファンが「残念」と語る決定の背景は――。

 総火演は陸自富士学校(同県小山町)の学生たちが火力戦闘や陸上作戦を学ぶ教育活動の一環として、1961年に始まった。富士山の裾野に広がる約8800ヘクタールの演習場に、戦車やりゅう弾砲などさまざまな火力装備が登場。一般客や招待客らが見守る中、数百から数千メートル先の標的を狙う。重火砲の爆音は会場の空気を震わせ、その迫力が観客を圧倒してきた。

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